占いコラム｜タロットのカードには大アルカナと小アルカナがある？ ところで、ア ルカナって何？
2019年3月25日
タロットカードはなぜ大アルカナと小アルカナにわかれているのか、大アルカナの示す意味と小アルカナの違い、またなぜ大きく分けられているのかその理由と根拠を詳しく説明しています。
知っておくことで、カードをよむ際に役立つことと思います。
もし皆さんが、自分でタロットカードを使い占ってみようとカードを注文、または購入し
た際、78枚でボックスにはいってくることが多いと思います。
タロットカードには「大アルカナ」と「小アルカナ」と呼ばれていて、その78枚のうち大きく2種類に分けて捉えられています。
なぜなのか？
根拠と、リーデイングの際どうしたらいいのかを、今回説明させて頂きます。
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タロットの基礎知識
基本的なタロットカードは全部で78枚がワンセットで、これで〝フルデッキ〟という通称で呼ばれています。
この78枚のうち、『1．奇術師(もしくは0番の愚者)』～『21．世界』までの22枚を『大アルカナ』、残り56枚を『小アルカナ』と呼びます。
タロット占い師さんのなかには大アルカナ22枚のみを使って占う方もいらっしゃいますが、この理由に関しても後ほどのべさせていただきます。
ではまず、〝アルカナ〟とはどういう意味でしょう？
語源はラテン語のarcanum(アルカヌム)＝「机の中の」からきていて、〝その中のもの〟という意味で『秘密、難解な、よくわからないもの』を意味するのが、『アルカナ』というのが、現在有力な説となっています。
大アルカナと小アルカナのちがいにつきましては、文字通り、大アルカナは〝意味の大きなカード〟で、小アルカナは（大アルカナに比べると）〝重要ではないカード〟が、基礎的なタロットの知識です。
おそらく書籍を読んでも、ぼやかした書き方ではあるかもしれませんがそのような説明はどれもなされているかと思われます。
マルセイユの考えかたからですが、小アルカナは補助的な意味でつかわれていたというのがもともとの役割です。
では、大アルカナと小アルカナとの違いは具体的にどういうものなのでしょうか？
大アルカナは〝精神性〟、〝大きな変化〟をあらわす
大アルカナ22枚は、人の一生（カードによっては輪廻転生）を表しているという説があり、
これは最近タロットを扱う人々のなかでも認められつつあります。
人が、生まれてから死ぬまで・・・。
タロットはキリスト教とも深い関係があって、吊るされた男（１２番）はイエス・キリストを示しているとか、審判（２０番）はまさに『最後の審判』である、といわれこれも十分納得できる話でもあります。
絵柄をみていただければ解ると思うのですが、〝大アルカナ〟カードは人物カード、中心に大きく人物（悪魔や死神の場合もありますが）が大きく描かれています。
対して小アルカナは大アルカナに比べ周りの背景の書き込み等は多いものの、人物の大きさとしては背景に溶け込むような大きさで描かれています。
ですので小アルカナは大アルカナに比べて状況を示すことが多くなります。
もともと、大アルカナの補助としてつくられているからです。
先生によっては、「大アルカナがたくさんでてくる結果になる質問は、その人の人生で大きな問題になる」という方もいらっしゃいます。
ですから、何の気なしに占った質問にフルデッキで大アルカナばかりでてくると、ひょっとするとあなたにとっては重要な問題につながる（もしくは時期）かもしれません。
タロットは、基本的には絵柄に描かれたとおりのことをよめばOKです。
持っておられる方はわかると思いますが、小アルカナカードの図柄は曲解するのは困難であり、一通りの読み方くらいしかできないと思います。
マルセイユタロットの小アルカナ
対して、大アルカナのほうは〝現実で起こりえないこと〟（神や天使がでてきたり）、意味がよくわからないように描かれているものが多数です。
ファンタジー性がはいっている、といえばよいのでしょうか。
それはやはり人の〝精神性〟をあらわすから、そうなっているのでしょう。
それはもともと「目にみえないもの」。
絵で表現しようとした結果が、この〝大アルカナ〟の絵札になったと思います。
「小アルカナ」のルーツ
タロットカードの原型はトランプである、というのは有名ですが、マルセイユタロットの小アルカナはすべて記号（数札）です。
人物カード（王、女王、騎士、小姓）もおそらくトランプ由来ではないかなと思います。
尚、トランプにある人物カードはすべて実在のモデルがいるといわれています。
小アルカナには〝実在するもの〟、大アルカナには〝想像上のもの〟が描かれているというのが、図柄のおおきな違いです。
なぜ「大アルカナ」優先なのか
タロットカードとはもともと「わかるはずないものをわかろうとすること」や、「目にみえないものを探すこと、」突き詰めては〝人間の心理、ものごとの真相〟を知ろうとするために考えてつくられてきました。
なので、その目的のために大きな意味をもつカードが「大アルカナ」、
どうしてその大アルカナがでたのかというヒントをくれるのが「小アルカナ」という
認識で今後カードに慣れしたしむ方は参考にして頂けたらな、と思います。
おわりに
「大アルカナ」と「小アルカナ」の違い、いかがでしたか。
読む時はたいていの占い師さんはフルデッキでも大アルカナにまず注目し、人によっては大アルカナ22枚のみで流れをみようとされる方もいらっしゃいます。
いちばん古いマルセイユタロットの時代から、もともとは大アルカナのみ人物、小アルカナは図柄と、意外と大きなちがいがあったということです。
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