占いコラム|『手相には西洋式と東洋式がある?その違いとは』
2019年3月23日
手相と言うと、「東洋」のイメージが強いですが、実は日本で広まっている手相術は、「西洋」のものが多いってご存知でしたか?
今回は、手相の歴史を見ていきながら、どのような違いがあるかをお話します。
手相と言うと、「東洋」のものであるイメージが強いですが・・・
実は日本で広まっている手相術は、ほぼ「西洋」のものなのです!
手相はインドで発祥し、さまざまなルートをたどって現地の占いを取り入れながら進化してきました。
今日は、手相の歴史を見ていきながら、どのように違うのかを知っていただき活用してみてもらいたいと思います!
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【手相術の歴史】
手相術が生まれたのは、およそ3000年前〜5000年前の古代インドという説が有力です。
古くは、アリストテレス自然論の中に、手の読み方が記述されているとも言われています。
古代インドで始まった手相は、仏教とともに中国に伝わり、そこで易学を取り入れ発達し 平安時代の日本にもたらされたと言われます。
一方、古代インドから中近東へわたり、ヨーロッパや北アメリカにも伝わりました。
ジプシーたちがギリシャ・ローマを経て伝えたのが西洋手相学となり、アジア大陸に伝えられたのが東洋手相学と言われています。
しかし、手相や他の占いがカトリックの教えに反するという理由で弾圧を受けます。
本格的に手相がヨーロッパに普及したのは19世紀です。 フランスの手相家デバロールとダルパンチーニがあらわれ「西洋手相学」の基礎を作りました。
その後、英国の手相研究家キロー家が登場し、彼は著名人の手相を占い、ズバリ的中させたことで、人気者になり 1894年に発行した手相占いの本「手の言葉」が世界に革命を起こしました。 そのため、キローは近代手相学の元祖と呼ばれているようです。
キローの西洋手相学が日本に紹介されたのは、明治時代末期~大正初期のことです。
中国式手相占いが主流だった日本の手相術が、キローにより新しいスタイルに変わりそして現在でも、日本の手相は西洋手相学が元になっています。
【手相の歴史まとめ】
●発祥は古代インドという説が有力
●手相術が伝わっていく過程で「西洋手相術」と「東洋手相術」に分かれた
●日本に伝わっている多くは「西洋手相術」である
このように手相術は、歴史背景や国民性の影響を受けて紀元前から進化してきているとも言えるでしょう。
では次は、2つの手相術の違いは何かを紐解いていきましょう。
【手相術の違い】
「東洋手相術」
〜何を鑑定するのか〜
東洋手相術、主に中国の手相術は、運命判断だけでなく、病気を診断する手段の一つと考えられています。東洋手相はあくまでも人相の中の一部としてみられることが多かったようです。
〜手の見方〜
東洋世界では主に、手の甲を見て運命を知る手法が多く「男性を左手、右手を女性」を主体として観察する方式が一般的です。
男性が弓を持つ手が左手だから左を鑑定するや、女性が右手に布を縫う針を持つので右を鑑定するとも言われますが、この手の見方と当時の占術家たちは、男性性器と女性性器を当てはめることで解釈していたようです。
〜東洋手相術の丘〜
東洋手相術は、陰陽五行、易経の思想をよく受けています。
そのことから、丘の名前に八卦が使われています。
〜八卦〜
乾、兌、離、震、噀、坎、艮、坤
<乾>
意味:天
鑑定意味:先祖からの恩恵、社会的な人望
<兌>
意味:沢
鑑定意味:気力・体力の充実度、子
<離>
意味:火
鑑定意味:出世・成功運、身分上の出来事
<震>
意味:雷
鑑定意味:生命力、プライベートの問題
<噀>
意味:風
鑑定意味:才能と財運、願望の可否
<坎>
意味:水
鑑定意味:住居運、SEXの吉凶
<艮>
意味:山
鑑定意味:家族との関係、先祖からの財産
<坤>
意味:地
鑑定意味:配偶者運、商売・取引の吉凶
「西洋手相術」
〜何を鑑定するのか〜
西洋手相術では、そのひと個人の人柄や才能、健康運や仕事運、愛情タイプ、恋愛結婚運などが分かります。
〜手の見方〜
西洋世界では主に、手のひらを見て運命を知ります。
〜西洋手相術の丘(青木智流)〜
西洋占星術の十惑星思想の影響を受けており、丘を見るのに使われます。
〜8つの丘〜
木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘、金星丘、月丘、第一火星丘、第二火星丘
<木星丘>
別名:向上心の丘
意味:向上心、努力、野心、名誉、支配力、希望、独立、聡明、リーダーシップ
<土星丘>
別名:勤勉の丘
意味:忍耐、持久力、研究心、冷静、慎重、哲学、思慮深い、孤独、分別、信仰
<太陽丘>
別名:成功の丘
意味:成功運、金運、人気運、名声、美的センス、芸術性、信用、想像力、精神性、豊かな表現力
<水星丘>
別名:商売の丘
意味:商才、財運、コミュニケーション能力、伝達能力、知識、発想力、言語力、子孫
<金星丘>
別名:愛情の丘
意味:愛情、健康、情熱、スタミナ、活力、気力、官能、身内
<月丘>
別名:神秘の丘
意味:神秘性、想像力、空想力、創造力、直感力、美的感覚、人気、旅行、他人、ロマンチック
<第一火星丘>
別名:積極性の丘
意味:積極的、勇気、行動力、闘争心、意志強さ
<第二火星丘>
別名:正義感の丘
意味:正義感、忍耐力、自制心、冷静
東洋手相、とくに中国手相では、父方の陰徳、母方の陰徳、親子関係、夫婦関係、兄弟関係など家族との関わりが深く分かります。個人の能力を追い求める西洋と家族関係を重んじる東洋の違いがそこにありますね。
【手相術豆知識】
手相術には、以下のような種類があるという説が残っています。
西洋手相学
東洋手相学(中国手相学/台湾手相学)
インド手相学
北欧手相学
ジプシー手相学
日本手相学 ほか
手相術といっても色んな手法があり、歴史がありますね。大事なことは、必要だと思ったときに、必要なタイミングで現れる手法やひとのご縁を大切にすることだと思います。
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