占いコラム|占い、人気の理由とは!?その心理&歴史的 背景まで徹底解説!
2018年11月27日
時代がどんなに変わっても、なぜか衰えない占いの人気。それどころか、ますます人気の度合いが増しつつあるように感じられて仕方のない今日この頃! そんな占いの発祥と人気の理由・占いが成立するまでの歴史的背景に迫る! 占いがしたくなる人間の心理までをも徹底解説♪
こんにちは!
“引き寄せ”活用ライターのたにはた ももこです♪
突然ですが、読者の皆さまは、どのような占いがお好きでしょうか?
本記事では、なぜに占いがこれ程までに社会に必要とされ、現在のような「不動の地位」を確立できたのか、その核心に迫ってみたいと思います!
今回も様々な側面から大検証してゆきますよ、どうぞご覧あれ♪
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「人類の歴史」はまさに「占いの歴史」とともにあった―!
「占い」と一口に言っても、実に様々な種類の占いに溢れて事欠かないという印象の昨今ですが、そもそも、この世に最初に起こった占いとは、一体何なのでしょうか?
例えば、お馴染みである「タロット占い」が正式なメソッドとして成立したのは約1780年代。
そして、あの「風水」の起源ともなれば、実に紀元前1000年~紀元前901年代=西暦が起こる1000年以上も前にまで遡るのだそうで…!
これだけを見てみましても、占いがいかに長い間、人の歴史とともに在り続けているのかということがうかがい知れますよね!
話をもとに戻しますと、世界最古の文明と言われている「メソポタミア文明」は紀元前3000年頃に起こりましたが、何と、このメソポタミア文明時代の遺跡から、「占星術」に関する多くの文献(※)が見つかっているのだそうです―!
そんなメソポタミア文明を築いたのは「シュメール人」という民族だと言われています。
シュメール人は、かの有名な“くさびがた文字”や“農耕技術”に加え、高度な天文知識によって占星術を生み出したとされており、他にも「太陰暦」や「60進法」・「7曜制」など、後世にまで多大な影響を及ぼす発明の数々をも生み出したとされています。
なな、何と―!
人類史上初となる都市国家・メソポタミア文明においてはもう既に、占いが出現していただなんて…!
=この世界でいちばん古い歴史を誇る占いというのが、実は「占星術」だったとは!
驚きですよね!
というわけで♪
「人類の歴史」には、常に「占いの歴史」も付き物なのだという事実が、ここで浮き彫りになってくるのです♪
※「文献」と言っても、この時代の文字による記録とは、くさびがた文字を粘土に書き記したものを日干しにした「粘土板」。決して「紙」ではありません◎
占い研究への情熱がハンパなかった古代人!
上記しました「粘土板」による文献によれば、メソポタミア文明の頃には「占星術」以外の占いもさかんに行われていたことがわかっているそうです。
例えば、「エヌマ・アヌ・エンリル」と呼ばれる、紀元前700年~紀元前601年頃のものとされている計70枚以上にも及ぶ粘土板からは、動植物の動きや天空の事象(虹や雲などの様子など)によって未来に起こるであろう出来事を占っていたと見られる記載があるのだそうです!
何とそこには、7000を越える事象の数々が記されているのだそうで―!
(例)
「日食」という事象の後には「洪水」が起こりやすい…などの記載が7000個以上。
上記のことからも、いかに人が古来より、その目に映る森羅万象を、今後起こる物事の「予兆」として捉えてきたのかということがわかりますよね!
しかしながら、この当時の占いとは、主に「国家の命運」や「農作物の収穫の無事」を推し量るために利用されることがほとんどで、今現在のような「個人的な物事」を対象にしたものではありませんでした。
それでは、人類はいつ頃から、占いを「パーソナルな問題を紐解くヒント」として、活用し始めたのでしょうか?
時を経て、紀元前410年頃のものと見られる粘土板において、とある子どもの出生時に天空の惑星がどの星座に位置していたのかの記載が見付かりました。
よって、既にこの頃には、一種の「運勢診断」なる概念が生まれていた…ということがわかるのです。
実は超波乱万丈だった!?占星術が辿った道のり
せっかくですので、先ほどから例に出し続けている世界最古の占い・「占星術」に関する歴史を、もう少し辿ってみましょう!
上記した通り、人類史上初となる都市国家・メソポタミアの地が発祥である占星術。
占星術はその後、いわゆる「ヘレニズム文化」と呼ばれる「アレクサンドロス王朝」の時代(紀元前4世紀~1世紀)に、支配下であったギリシャ世界(ギリシャ、シリア、イラク、エジプトなどを含む広大な地域)へと伝えられました。
そして、次の時代である「ローマ帝国」下においても盛んに用いられ、やがて占星術は宮廷の中でも行われるようになるなど、「政治利用」的な側面も大いに見られるようになるまでの発展を遂げます。
※時に、占いの結果があまりにも民衆の社会不安を引き起こすなどすると、その占星術師へ追放令が出される…なんてこともある程、占いは社会全体に影響を及ぼしていたのだそうです!
しかし、時の帝王・コンスタンティヌス帝が312年にキリスト教に改宗して以降、ローマ帝国ではキリスト教の勢力が増してゆきます。
その後、キリスト教が公認の宗教となると、教会による「占星術排除」の動きが強まり、占星術は衰退の一途を辿らざるを得ない状況へと追い込まれてしまうのです。
奇跡の再生を遂げた占星術の復活劇とは
その一方で、キリスト教の支配をまぬがれたイスラム圏においては、占星術の知識ほか、古代ギリシャ世界の学問は脈々と継承されていました!
そのイスラム圏の文化が、俗に「12世紀ルネサンス」と呼ばれる、ヨーロッパで起こった芸術・思想上の転換期(西暦1101年~1200年代)の頃にヨーロッパへと逆輸入がなされ、占星術が教育機関において正式な授業課目として組み込まれるなど、社会的な認識および学問的地位が再燃する流れが起こります。
その後、1600年に入ると、またしても占星術は科学の発展による「科学主義」のあおりを受け、衰退してゆくかに思えました…。
が、しかし!
名だたる占星術師による熱心な活動――特に「政治的な予言」を中心とした占いは永く民衆に受け入れられ、細々とその存在は受け継がれてゆきました。
やがて、1800年代後半になると、「近代オカルティズム」と呼ばれる、例えば「降霊会」などに見られるような魔術的な要素も多分に含まれる神秘的な物事への関心が高まる時代がやって来ます。
このような潮流の中、イギリスやアメリカでは多くの著名な占星術師が活躍を見せ、占星術はそれまでの「政治予言」的なものから、より「超自然的」「神秘的」なものへと、解釈の変更がなされてゆきました!
1900年代初期には、大手出版社による占い書籍の販売や新聞紙上の運勢判断が立て続けに行われ、占星術がより身近なものとなってゆきます。
そして何より、1900年代後半に起こった「ニューエイジ」と呼ばれる一大「自己探求・ムーブメント」により、占星術は更なる「神秘性」「心理性」を帯びてゆきます。
そして、上記のニューエイジから近年まで続く「スピリチュアル・ブーム」も相まり、占いの世界はますます広がりと深まりを見せ続けているのです♪
占星術、日本へと伝えたのはまさかのあの人―!
そんな、この世の占いの“大本(おおもと)”とも言える占星術ですが、我が国・日本へはどのように伝わったのでしょうか?
実は、上記しました「ヘレニズム文化」の時代に、占星術はインドへも伝わっていました。
その後、インド占星術はイスラム圏やヨーロッパ圏へと逆輸入がなされ、同様に再輸入=イスラム圏・ヨーロッパ圏の流儀も反対に取り入れたり…という流れを繰り返しながら、独自の進化を遂げ続けてきました。
そして、そんなインド流占星術はやがて中国へと渡り、「宿曜道(すくようどう)」と呼ばれる教義へと発展します。
宿曜道は、密教の優れた僧侶であった不空三蔵(ふくうさんぞう)がインドを訪れた際にその経典を持ち帰ったことで唐へと伝わりました。
そして、その不空の弟子であった恵果(けいか)に師事した「空海(くうかい)」により、日本へも伝わって来たのでした―!
平安時代には、この宿曜道に精通した「宿曜師」と呼ばれる民間の占い師がたくさん存在したのだそうです。
そして何と、かの有名な「紫式部(むらさきしきぶ)」も、この宿曜道にとても詳しかったのだそうです!
ようやく本題☆占い人気が衰えないその理由とは…!?
さて、ここからが本題です!
古来より現代に至るまで、なぜ、これ程までに、占いの人気は衰えることなく続いているのでしょうか!?
それとは、やはり。
上記しました、1900年代後半に起こった「ニューエイジ・ムーブメント」から現在の「スピリチュアル・ブーム」における時流の影響が、とても大きいでしょう!
古代の支配者が占いによって占う最大の関心事とは、何よりも「国家の安泰」・そして、「季節が正常に推移すること」でした。
特に、順を追い取り上げてきましたメソポタミア文明の時代には民族間の争いが絶えず、支配者は常に国家存続の危機と不安にさいなまれていたはずです。
また、天文学により季節を正確に把握し、明日の命を繋ぐ農作物の収穫を確保しておくことも、同様にとても重要な任務だったことでしょう。
しかし、時は経ち、少なくとも先進国においては上記のような民族間の争いや、いわゆる「戦争」のような、直接的に生命を脅かされるような時代は去りました。
また、科学の発展により、食糧確保もある程度は可能となった現代において、個人の関心事=個人が最も危機と不安を感じる物事というのは、どうしても「個人的な物事」に向けられます。
ある程度の「豊かさ」「平和」を確立できたからこそ、また新たに生じる危機感や不安も、ありますよね。
例えば、現代は、「より自由に生きたい」「ありのままの自分を知りたい」などと言った、まさに昨今のスピリチュアルブームに見られる「自己実現」「内観」をより促してくれるような占いに人気と関心が集まっており、世代を問わず、誰もが「より善い」生き方を模索しています。
上記して来ました内容をまとめますと、「科学革命」→「オカルトへの目覚め」→「ニューエイジ」→「スピリチュアル」の流れとは、筆者にとっては以下のように映って仕方がないのです!
科学発展により置き忘れて来てしまった「自然への畏怖」を、オカルティズムと言った「目に見えないもの・超自然的なもの」によって促され、ニューエイジの「エコ&人類意識」によってより高度なものと繋がり、スピリチュアルな「自己探求」の時代が今もなお、続いている…。
その証拠に、占いの大本である占星術は、時流に合わせてその在り方・用途を変えつつ生き永らえてきました!
その根底に流れるものとは、『より善く生きたい』=『幸せになりたい』=『より自分らしく在れる生き方を実践したい』。
そんな、人が、自身の限りある生・一度きりの人生へと懸ける切なる思いこそが、これ程まで長きにわたる占いという文化を支え続けてきたのです♪
「引き寄せの法則」の観点から見てみましても、未来への「不安」とは、未来への「期待」がとても大きいことの、裏返し◎
そんな、人に押し寄せては返す「期待」と「不安」とが、あらゆる生命を生み育てる大自然への尊敬の念と合わさり、また、大自然のリズムと呼吸に意識を合わせることによって、人はここまで数多くの占い方法を編み出してこられたのですよね♪
どうか、本記事が、読者の皆さまが占いと向き合う時の、そして、皆さまのかけがえのない人生をより素晴らしくするためのヒントとなることを願い、結びと致します!
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
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