占いコラム|占い入門19★知っておきたい星の神話
2021年10月31日
意外と知らないかもしれない、12星座の神話を紹介しています。
今回は牡羊座~双子座の神話を紹介します。
『12星座占い』。
これは太陽の黄道を12分割にして、牡羊座~魚座まで割り当てた、いわゆる「太陽星座」のこと。
あなたの生まれた時期に太陽がとのサインにあったかによって、分類する方法ですね。
では、あなたはご自身の星座のいわれはご存知でしょうか?
意外と、知らない方も多いかも?
では、どのようにして牡羊座~魚座へと名付けられたのか、神話の世界を覗いてみましょう!
牡羊座の神話
テッサリア(ギリシア中部の平地)のネペレ王妃の2人の子供は、後妻であるイーノーの策略により生贄として殺されそうになります。
ゼウスはこの2人をなんとか救出させようとして黄金の羊を遣わし、2人は逃れるため羊に乗って天高く運ばれることになります。
羊は猛スピードで東へと進みます。
しかしあまりのスピードに、兄妹であるうちの妹のほうを振り落としてしまうのでした。
しかし無事コルキスまで運ばれたほうの王子は歓迎され王の娘と結婚することとなりました。
コルキス王にこの羊の毛皮は進呈されることとなり、さらにこの「黄金の毛皮」は後々争奪戦が繰り広げられるだけの価値があり、手にしたものは英雄と呼ばれるまでになったのです。
牡羊座の基本性格
牡羊座の性格では「猪突猛進」、「さっぱりしている(過去を振り返らない)」など書いてある書籍など目立ちます。
まさに2人の子供を助けようと夢中になる姿そのものではありますがもう一つ、「顧みず人を助ける」というものがあります。
純粋な親切心や優しさをもち備えているのも、牡羊座の特徴といえます。
牡牛座の神話
美しい水の精・イオ。
あるときそのイオの姿に魅了されたゼウスは、なんとか自分のものにしたいと策を練ります。
いつものとおりイオが水浴びをしていると、一頭の牡牛があらわれ、優しそうな瞳でこちらをみているのです。
イオが、その牡牛をなでようと手をさしのべると次の瞬間、牡牛が猛スピードで走りだします。
イオは振り落とされないようにしがみつくので精いっぱい。
さぞかしびっくりして、不安だったことでしょう。
結果程に、ゼウスは見事にイオをさらってしまったのです。
牡牛座の基本性格
牡牛座の人は一般的に「用心深い」、「リスクを恐れる」などの性質をもつと言われています。
そして、「自分のテリトリーを大切にする」とも。
これは、安心して優雅に自分の時間を楽しんでいた最中に突然見舞われたアクシデントにより、それまでの日常を急に奪われてしまった、イオの立場からくるものかもしれません。
ですので、牡牛座の性質として「ものにこだわる」というものがあるのも失う前に、安心感を保つ材料として不変の〝物質〟にこだわるのかもしれないですね。
また、「美意識が強い」という性質も、その美しさで周囲を魅了してきたイオの影響を受けているのかもしれません。
一瞬の出来事で人生が激変してしまった経験を持つからこそ、安定志向になったとしたら牡牛座の神話としては納得がいきますね。
双子座の神話
カストルとポルックスという双子の神がいました。
2人は仲が良く、猟にでては協力して成果をあげ、楽しい日々を過ごしていたといいます。
また、カストルたちにはいとこにあたるもう一組の双子神がおり、もともと険悪な仲だったのが、ある出来事がきっかけとなりついに全面的に争う形となってしまいます。
戦いの最中、カストルは命を落とします。
しかしポルックスは、どんな攻撃を受けても死ぬことがありませんでした。
これには訳があり、ポルックスのほうは父ゼウスの血をひいていたため神の血が流れていたが、カストルはそうではなかったからです。
ポルックスは嘆き悲しみ、どうか自分も兄の元へと連れて行ってほしいと、ゼウスに懇願を続けた結果、その願いは聞き入れられ、星座としてあげられた、といわれます。
双子座の基本性格
よく、双子座の性質として「コミュニケーション能力が高く、他人と関わりたがる」と聞かれます。
もしかすると、もう少し深く兄と語りあっていれば、兄が死ぬ運命にあることを知っていたなら、こんな辛い思いをしなければよかったかもしれないというポルックスの気持ちなのかもしれません。
また、航海の守り神として有名でもある双子座ですがこの言われにも嵐のなか、ポセイドンが兄弟の仲の良さに感動し嵐を沈めたというエピソードがあります。
左右対称のこの星座は「異なるものへの興味、知識」を持ちたいという特性にも関係しています。
おわりに
『知ってるようで知らない12星座の神話』、今回は牡羊座から双子座までご紹介させて頂きました。
ただ、太古の昔の神話だけあり細かいところが違っていたり、また時には大きな部分まで食い違うところまであったりもします。
特に、牡牛座に関しては大きくわけて2通りの、まったく違う神話まであるのです。
(今回はそのうち1つを紹介しました)
今後の占いの知識として、皆さまのお役に立てると幸いです。
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