占いコラム|タロット入門3★初心者におすすめのスプレッド(展開法)
2021年7月24日
前回、前々回と、タロット入門1、2を執筆させていただきましたが、今回は初心者にも使いやすいスプレッド(展開法)をご紹介してみたいと思います。長年タロット占い講座の講師として数多くの占い師を輩出している筆者が、実際に教えているものの中からチョイスしてご案内致します。
前回まででタロットの意味を覚えるためのポイントを書いてきましたが、今回は、タロットを始めたばかりの人でも使いやすいスプレッド(展開法)をいくつかご紹介してみたいと思います。
最初は、解釈(意味)を見ながらで構いませんので、できそうなものから是非チャレンジしてみてください。
あえて「ワンオラクル」は、やらない
タロットを学んで覚えてくると、よく市販の解説書などでは「ワンオラクル」という1枚引きの展開法を、最初のスプレッドとして紹介されていますが、筆者は講座をする際には、むしろ初心者は避けるようにと教えています。
何故なら、通常は複数枚のカードから現在の状況や今後の経過、なすべきことや最終的な未来まで様々なことを読み取っていくのですが、ワンオラクルで占う場合、その全てを1枚のカードから紐解いていかなくてはならないからです。
ですから熟練した占い師ならともかく、まともなリーディングを行いたいのであれば、本来なら初心者には、とてもではありませんが使いこなせないのがワンオラクルであると言えるでしょう。
もちろん、おみくじ感覚で簡単にキーワードさえわかれば良いというのであれば、遊び感覚でやってみることは出来ますが、それは本来のタロットカードリーディングとは程遠いものであると理解しながら行ってください。
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リーディングに挑戦してみよう!
では次項より、筆者のタロット講座でも採用している初心者にも比較的わかりやすいスプレッドをご紹介してみたいと思いますが、よくあるのが「まだカードを覚えていないから…」とチャレンジできないケースです。
もし、ここをお読みのあなたがそんな思いを持っているのであれば、何も心配はいりません。
誰でも最初から全てのカードの意味を暗記しているわけではありませんから、遠慮なく「カンニング」をしながらリーディングを進めていってください。
そうやってカードの意味を何度も確認しながらリーディングを繰り返していくうちに、覚えているカードが1枚増え、2枚増え…というように、気が付けば数多くのカードを把握できるようになっていくのが普通です。
ですから、なかなか覚えられない…と嘆くのではなく、とにかく繰り返しリーディングを行くことが大切なのです。
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初心者向けのスプレッド
【スリーカード・スプレッド】
これは、筆者の講座で1番最初に教えるスプレッド(展開法)です。
大変シンプルでありながら、応用の効くスプレッドであるといえるでしょう。
シャッフル・カットを終えた後に1~3まで順にカードをレイアウトして、以下の要領でリーディングを行います。
(1)現状・問題点 … 現在の状況、問題点、本当のところはどうなのか等
(2)とるべき行動 … 対策。何をすれば良いのか、どういった態度でのぞむべきか等
(3)結果(キーカード) … どのような結果になりそうか。 また、解決法は何か等
※様々な問題に当てはめて、リーディングを行うことが可能です。
※1~3のカードを関連させてストーリーを作りながらリーディングを進めていきます。
※「キーカード」とは、文字通りこの問題に関して「鍵となる札」です。(注1)
尚、3カードスプレッドは、以下のようなポジション設定にするなど、状況に応じて変更して占う事も可能です。
慣れてきたらその他のパターンにも是非チャレンジしてみましょう。
[パターン1] (1)過去 (2)現在 (3)未来
[パターン2] (1)原因 (2)問題 (3)結果
[パターン3] (1)肉体 (2)感情 (3)精神
(注1)まず最初にキーカードをみて、大まかな全体のイメージをつかむ練習をしましょう。
【二者択一法】
2つの選択肢のうち、どちらを選ぶべきか判断する際に用いるスプレッドです。
市販されている書籍やその他の解説によっては、使用枚数が違っていたり、各ポジションの内容が少しずつ違う場合もあります。
こちらは、その中でも展開するカードの枚数も少なく簡略化されたものですが、自分の一番使いやすい方法を選んでも構いません。
(1)現状
(2)Aという選択肢を選んだ場合の状況(経過)
(3)Bという選択肢を選んだ場合の状況(経過)
(4)Aを選んだ場合の結果
(5)Bを選んだ場合の結果
※数字の順番通りにカードを展開してまず1のカードをよんだ後、左側と右側のラインのカードをそれぞれ纏めてリーディングします。(1→2→4→3→5の順)
※まず最初に(4)と(5)のカードに着目して、あらかじめどちらの方が良さそうか確認してからリーディングを進めるようにすると良いでしょう。
【ホースシュー・スプレッド】
イングランド生まれで、タロット、オカルト・シンボリズム、ユング心理学、魔術体系等に造詣が深い「アルフレッド・ダグラス(Alfred Douglas:1942~)」が、「タロット~その歴史・意味・読解法~」の中で紹介した、応用範囲の広い展開法です。
7カードスプレッドとよばれる事もあります。(注2)
シャッフル・カットの後に、1~7まで順に表向きに展開していき、順にリーディングを行います。
(1)過去の影響
(2)現在の状況
(3)未来(今後の展開予想)
(4)手段・最良策(対策・とるべき行動)
(5)本人の態度・心理状態
(6)妨害・障害(影響を与えているもの)
(7)最終結果(キーカード)
※以上が各ポジションの表す意味ですが、図のようにさらに「5'」の位置にカードを足して、周囲の状況や、関係者の態度、心理などをみていくことも可能です。
(注2)同じ(似た)名称のスプレッドが他にもある為。
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イメージを膨らませてリーディングしよう
いかがでしたか?
何となくやれそうな気がしてきたのではないかと思います。
最初は7枚くらいまでのシンプルな展開法で、繰り返しリーディングの練習をしてみることをお勧めいたします。
なかなかカードとカードの意味がつながらなかったり、何を言っているのかわからないと感じることもあるかも知れませんが、そんな時には元々のカードの意味をもとにして、今占っている問題に関してならば、それはどのような場面や出来事のことを言っているのだろう…と想像しながらやってみると、上手くいくことが多いでしょう。
イメージを最大限に膨らませることが、上手にリーディングを行うコツです。
最初は上手くいかなくても、落ち込まずに何度も繰り返すこと。
それが上達の一番の近道ですから、ぜひ頑張ってみてくださいね。
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