占いコラム|読書の秋にお勧めしたいタロット占いの勉強に役立つ良書
2020年10月13日
ようやく暑さもやわらぎ、朝夕には爽やかな風を感じることができるようになりました。まさに季節は秋。占いの学習をやってみたいと思われている方には、勉強もよりはかどる季節になってきたのではないかと思います。そんなかたに、今回は筆者も実際に持っている良書を、少しご紹介してみたいと思います。
タロット占いの解説書や学習本は、毎年のように出版され、現時点でもかなりの種類の書籍が存在しています。
そのため、どれを選べば良いのかわからないというかたも、中にはおられるのではないかと思います。
今回は、少し古い書籍となりますが、それでも弟子や生徒さんたちに、今もお勧めしている本をご紹介してみたいと思います。
勉強のための書籍の選び方
まず実際に本をご紹介する前に、お断りしておかなくてはいけないことがあります。
それは、筆者がタロットの中でもライダーウェイト版を使う占い師であるということです。
タロットには、いわゆる系統のようなものがあり、その中でもウェイト版はオール絵札という特徴を持っています。
ですからマルセイユ版やトートのタロットなど、大アルカナとコートカード(人物札)以外はオブジェクトのみが描かれているものをお使いの方は、これからご紹介する書籍が最初からはしっくりと来ないかも知れません。
最初から…と言ったのは、初心者の状態では、まだわからないことが多いため、本によってはピンとこないかも知れないということです。
ですが学習を進めていき慣れてくるうちに、さらにタロットへの理解を深めるということで、徐々に活用もできるようになると思いますし、ライダーウェイト版以外のタロットでも参考になるものもご紹介しますので、ぜひご覧になってみてください。
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おすすめのタロット書籍
では、早速おすすめの書籍をご紹介したいと思います。
本当は、これ以外にも沢山ぜひ読んでいただきたいものはあるのですが、今回は初心者の方からベテランの方まで楽しみながら学習に役立つ「タロット教科書(魔女の家books刊」という全3巻のシリーズ本を記載いたします。
発刊されたのは、かなり以前ではありますが、ぜひ一度手に取っていただきたい書籍です。
では、以下に各巻の詳細をご案内したいと思います。
【タロット教科書】 [第1巻:タロット・ワークショップ]
始めてタロットカードを手に取った方向けの本で、占う前の準備段階のレクチャーから始まり、レッスン1から16まで順を追って学んでいくことができるようになっています。
シャッフル・カットからレイアウトするまでの方法等の基本的なことはもちろん、レイアウトしたカード全体を吟味する方法やカードカウンティング、各数字の解釈の方法など、筆者が自身のタロット講座内で教えている内容も記載されている、大変濃い内容の本だと言えるでしょう。
カード1枚1枚の解釈も、意味だけではなくそれぞれ背景にある物語や解説を細やかに解説してあり、わかりやすく易しくカードの内容をおぼえていくことができます。
特筆すべきは、この本は他書籍と違い、まず小アルカナから学習を進めていく順序になっていることで、数も多い小アルカナを後回しにして覚えきれず、「学んではみたものの、結局大アルカナしか使えない(使っていない)」といった状態を回避してくれることでしょう。
学習の節目ごとに、小テストや実践問題なども組み込まれ、独学でもしっかりと理解しながら学習を進めていくことができるつくりになっていますから、これからやってみようと思われている方にもおすすめです。
≪主な内容(一部抜粋)≫
●占う前の準備
●リーディングの始め方
●エース、2、3のカードを知る
●小アルカナ4、5、6のカードを知る
●小アルカナ7と8を解く
●7、8、9、10の実践問題に挑戦しよう
●コートカードを学ぶ
●大アルカナ22枚を理解しよう
●タロット・リーディングの上達法
…等
【タロット教科書】 [第2巻:世界のタロット占法]
巻頭には、第1巻と同じくリーディングの基礎知識なども記載されていますが、メインとなるのは、リーディングの上達具合に応じた様々なスプレッド(展開法)の紹介です。
海外ではこうしたスプレッドばかりを集めたものが多く刊行されていますが、日本ではこの本が種類の豊富さでは群を抜いているのではないかと思います。
初級者向け、中級者向け、そして究極のスプレッドの紹介がパートに分けてなされており、合計で約40ほどの展開法を知ることができます。
またポピュラーな「ホロスコープ・スプレッド」を通常のリーディングの方法だけではなく、さらに深く読み込んでいく手法なども掲載してあり、いつも使っているスプレッドに飽きたり、行き詰ってしまった時にも非常に参考になるでしょう。
巻末には、ライダーウェイト版の系統で全絵札の「ハーバル・タロット」の解説もついており、この使用されているかたには、そのまま解説本として使用できるようになっていますが、全体的にスプレッド中心の内容の書籍ですので、ライダーウェイト版やハーバル・タロット以外のカードを使っておられる方にも十分に読み応え、使いごたえのある1冊であるといえるでしょう。
≪主な内容(一部抜粋)≫
●タロットをどう学ぶか
●リーディングの基礎知識
●初級のスプレッド
●中級向きのスプレッド
●ホロスコープ・スプレッドを掘り下げる
●究極のスプレッド
●タロットカードの読み方
●ハーバル・タロットの意味とスプレッド
…等
【タロット教科書】 [第3巻:タロット占いのコツ教えます]
この第3巻は、これより以前に発刊されていた「英国流正しいタロット占い」という書籍の改題版です。
著者のサーシャ・フェントンは、イギリスの占い師であり、これより前に彼女が出版した本に詳しく解説してあった「プレディクション・タロット」というタロットカードを使って、実際に占いをした時の解釈の内容を、相談者との会話などを織り交ぜながら掲載した、異色の内容となっています。
各カードの解釈や意味を記載した解説本は数あれど、実際のリーディングをそのまま載せた書籍は、あまり見られないのではないかと思います。
もちろん著者自身のリーディングのクセやカードのとらえ方などはありますが、ただただ意味をおぼえてみたものの、それをどのように実践の場でリーディングとして昇華させていけば良いのかわからないという人には、きっと参考になるでしょう。
≪主な内容(一部抜粋)≫
●タロットカードとは
●質疑応答
●最も簡単なスプレッド
●心の奥を探る
●より高度なスプレッド
●同じスプレッドを二通りに読む
●タロットカード78枚の意味
…等
タロット占いを身につけよう
タロット占いは、上記のような書籍をじっくり読み込み実践していくことで、独学でも十分に身につけることが可能です。
ご自身のその時々のスキルの状態に合わせて、段階的に上手に学ぶべき本を選んでいくことができれば、プロ占い師として活動できるだけの技術と知識を身につけることができるのです。
これからタロットを学ぼうとお考えの人のみではなく、これまで学ぼうとして、どうしても志半ばで挫折してしまっていた…というかたは、今回ご紹介した書籍を参考に、ぜひ再チャレンジしてみてくださいね。
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