占いコラム｜占い入門４★リリスってなに？観るポイントは？

西洋占星術の概念に、「リリス」というものがあります。

皆さんは、耳にされたことがあるでしょうか？

今回は、リリスについて。紹介していきたいと思います。

占い師のなかでも、頻繁に使われる方はあまりおられないと思います。

ただ知っておくと面白かったりもするので、いったい「リリス」とはどのようなものであるのかを、西洋占星術の視点から解説していきます。

西洋占星術に、「リリス」という概念があります。

「リリス」の星座を知ることで、その人にどんな魅力があるのか、もしくはどのような魅力を持った異性に興味を持つのかなどを知ることができると言われています。

そもそも、リリスとは実在する天体ではありません。
計算上で出すもので、月の軌道のなかで最も地球から遠ざかった点のことをいいます。
これは感受点であり、「黒い月」とも呼ばれ、天体記号も月に似たものですが、天体ではないのです。

感覚としては、スーパームーンが地球に近づいた時の月の姿として有名ですが、その真逆といった感じで捉えていただければわかりやすいかもしれません。

月の軌道は楕円形なので、地球に最も近いポイントと、逆に最も離れたポイントがあります。
その、最も離れたポイントを「リリス」と呼び、その位置する星座(サイン)でその人の〝向きあおうとしないでいる欲求〟を見たりすることができるといわれています。

リリスでわかることというのは少し説明が難しく諸説あり、詳しくは後述させて頂きます。

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なぜこの感受点が「リリス」と名付けられているのでしょうか。

リリスの由来とは、旧約聖書に出てくるアダムの最初の妻と言われるリリスからきています。

アダムと同じく土からつくられたため、イブほど従順でなく、アダムと対等の立場を主張したり、神の命令に背いたりして追放されてしまいます。

その後の行いから、悪魔扱いされたり、サキュバスのような淫乱なイメージを植えつけられていて、イブに智慧の実を食べるようそそのかした蛇の正体がリリスであったとも言われています。

以上の由来を読んでいただいて少し想像していただけたでしょうか？

基本的によくいわれるのは、「具現化されない好みの異性」というものです。
イメージ的には例えば少女漫画の王子様のような、現実味がないし、理想ではあるけれど、まさか本気であらわれるとも思っていない、無意識の好みの異性のことです。

また、憧れの性の形という方もいます。性的なものも含め、本人が鍵をかけている衝動や欲望というわけです。

逆にこの点をうまく利用することによって、その人本来の魅力が開花するともいわれています。

リリスの計算方法は自力では恐らく無理があります。
西洋占星術を扱う占い師さんに聞く他、一定の無料ホロスコープソフトで扱っているものもあるので、ネットで調べることも可能です。

では、リリスがどのような特徴を持つのか、12星座別に解説していきます。

牡羊座のリリスはまさに「自分自身」、嘘をつかない自分、なりふり構わない魅力を示します。
野生児に近いような、本能的で束縛されていない異性に興味を抱きます。

自己を確立して主張しているときにこのリリスは発揮され、その自信に満ちた姿が人を魅了します。

自身の感覚からくる嗜好を極めたくなる人が多いとされます。
要は、美的感覚にこだわりのある人。
このこだわりを高めることによって人を魅了します。
自分のセンスを信じ追求するときに輝く。

お坊ちゃん、お嬢ちゃんタイプを好むということもあるかもしれません。

積極的に人と交流しようとする姿勢で魅力を発揮しやすいといえます。
また移動先での出会いに強く、友達などを作りやすいタイプ。
縛られるのは嫌いで、ならず者のような浮気症も人間的な魅力があればよしとしてしまう部分があります。

自分のルーツや過去世を探ろうとする人が多いと言われます。
何か縁があったひとに違いないとか、もしくは単純に古い物や歴史が好きであったりします。
感情に同調しているときの表情がとても魅力的で、一喜一憂する姿も人を惹きつけます。
愛情表現は家族愛に似ていて、年下を息子(娘)のように可愛がったり・・・も、あるかもしれません。

獅子座のリリスは自分の好きな事や得意な事で注目されているとき引きたちます。
認めてもらうことによって魅力が開花。得意分野をみつけるといいでしょう。
反対に、自分の価値を認識しやすいという理由で相手に貢ぐクセを持つ方もいる。
ヒロイン気質であり、売れない芸人や役者などの芸術家を食べさせてあげるようなタイプでもある。

潔癖さの象徴。
男女ともに儚いものを好み、年下を好む傾向があるようで、女性ならいわゆるジャニーズ系が好き。

その気になると純粋に人に尽くす部分があり、掛け値なしの態度に人々が魅了される傾向にあります。

優雅な雰囲気、高級品に特に弱く、魅了されている自分が好き。
人間関係ではつねに対等を望んでおり、意見の交換を求めます。

天秤のように、例えば仕事と主婦業など、２つの事をこなしている時など輝いてみえる。
なかには異性に関して容姿さえよければ他には目を瞑る、という人もいる。

誰かと何かを一緒にしたい、一生懸命さが際立つ人。
誰かを深く求めるのは支配欲から来るものかもしれないが、行動力と必死な態度が人を惹きつける。
危険な異性とわかっていても魅力を感じると平然と乗り込んだりしてしまう。
研究者向けのリリス。

振り返らず高みを求め、理想に生きるリリス。
感激家でこうと決めたら突き進む、なりふり構わない姿が魅力的。
場合により宗教に走ったりする。
好奇心旺盛で自分の経験していない事や物に憧れやすいため、異国を好んだり、外国人を好きになったりする。

特に社会的なステータスに弱かったり、安定したものに興味を抱きやすい傾向。
隠れた野心家でもあり、それも手伝って実力があったり、優位なものを持つ者を側におきたい。
基本的に中身を見るので年の差恋愛などがあまり気にならず、かなり年上の異性に魅かれることもある。
自分自身も年齢を重ねるにつれ自信がつき魅力的になる。

アニメやCGの異性に嵌ったりもする。
現実に完全に適応していない自分自身を楽しんでいる姿が不思議と人に魅力的に映る。
根は現実的。
友人も変わり者が好きだが、恋人まで個性的過ぎるひとを選ぼうとしてしまうとトラブルの元になる。

妄想と、空想に強く影響されるリリス。
すでに想像の世界に理想の異性像を作りあげてしまっているかもしれない。
眠る前に彼と会って話を交わすのを日課にしているなど。

いわゆるスピリチュアルなものに魅かれやすい一面がある。
良くも悪くも人たらしな部分があるが、本人が割り切っていることで周囲は不快にならず、小悪魔的な魅力に映ったりもする。

いかがだったでしょうか。

今回は西洋占星術中級編、『リリスについて』。

西洋占星術におけるリリスとは何か、どのようなことがわかるのか。
そして１２星座別にリリスの特徴を紹介させて頂きました。

リリスで診断される好みの異性とは、現実的には結ばれない(自分であえて選ぼうとしない)というのはよく言われることで、これは由来となったリリスが添い遂げる異性ではなかったこととも共通するのかもしれません。

「永遠の片思いの相手」、ともいえるでしょう。

リリスをどのように役立てるかについては自分が何をしている時に魅力を発揮しやすいか、それは職業などに生かせないかといった事で調べることはあるようです。

隠された欲求を開放して意識させることで、自分の魅力を高めるということですね。

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