占いコラム|ミッドポイントとは何か?

ミッドポイントとはなにか? ミッドポイントとは、モダン占星術の中で、最近人気が出てきているハーフサムの技法の中にある中間点の考え方、定義の一つです。平たくいうと惑星と惑星の間(ちょうど中間点)に何らかの惑星や感受点がある場合、特別な影響を受けるという考えかたです。今回は、ミッドポイントの基礎についてわかりやすく解説していきます。

ミッドポイントの解釈は、基礎レベルではなく西洋占星術では「応用分野」、プラスαの扱いの範囲になります。

 

1900年にはいってから、ドイツのエバーティンという占星術師がハーフサムの技法の中で説明したものに含まれていて、西洋占星術では比較的新しい分野という見方をされています。

この解釈を気に入っていたりする占星術師さんは、頻繁に利用することもあるでしょうが、多くの方はまだ使ってはいない印象を受けます。

 

今回は、ミッドポイントについて、ミッドポイントとは何か、またどのような定義があり、どう解釈するのかを簡単に説明していきたいと思います。

 

 

ミッドポイントとは

西洋占星術のホロスコープでは、惑星(天体)の意味や場所から、実に様々な情報が読み取れます。


今回ご説明する〝ミッドポイント〟とは、端的にいうと「惑星と惑星の中間にある惑星」を指します。


ミッドポイントの英語の意味は〝最大値と最小値の間の中間値〟ですが、先述したとおり西洋占星術では別の意味合いになります。
おそらく単に、距離・位置的なものの「中間地点」といいたいのだと思います。

 

これを加味してホロスコープを読むことにより、より一層深い情報を得ることができるという説があります。

 

そして、ASC(アセンダント・上昇点)とMCもこのミッドポイントの定義にはいります。

 

2つの惑星のちょうど中間地点に位置する惑星には、何か意味があるのではないかという解釈が、ミッドポイントというわけです。

 

ミッドポイントの定義

ミッドポイントをだすのは割合簡単ですが、オーブ(許容範囲)は狭めで、だいたい2°以内といわれていて、かなりタイトです。

 

そして、ミッドポイントが採用されるのは、ハードアスペクトと呼ばれる惑星の位置関係の角度が0°(コンジャンクション)、90°(スクエア)、180°(オポジション)という特殊な角度の時に限られます。
ハードアスペクトは凶相とみなされる場合が多いのですが、元は『その惑星どうしが強力に作用し合いやすい』角度であると言われています。

 

さらに、
★動きの遅い惑星(土星、天王星、海王星、冥王星など)が、動きのはやい惑星(水星、金星など)に影響を与える
というポイントがあります。
これは大切なので、覚えておきましょう。

 

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どのように解釈するの?

それではさっそく、ミッドポイントの惑星を使ってどのようにホロスコープを解釈していくのか、例をあげてみましょう。

 

例:恋愛などに情熱的(激情型)か、冷静(もしくは罪悪感を持つ)か

 

金星と火星がよく恋愛関係では使われる惑星です。
金星は女性そのもの、美、愛、感情、喜び、楽しみなどの意味があり、火星は男性そのもの、情熱、勇気、性的エネルギー、欲望などをみます。

 

例えば木星が金星と火星のミッドポイントにあった場合、木星は特性として拡大・膨張を示すので情熱的で、本能的な人間となりやすいと解釈できます。
代わりに、土星のような制限を意味する惑星が金星と火星のミッドポイントにあった場合、感情表現が苦手だったり、恋愛においても燃え上がりにくいタイプといえるかもしれません。

 

例:明るい人気者タイプか、影の実力者か

 

太陽はその人物の人生的価値観、目標、意思表示などを見ます。
対して月は本能、裏の性格、無意識の状態、欲望・欲求のありか、潜在意識などをみるのに使われます。


金星が太陽と月のミッドポイントにあった場合、愛と美という意味の金星がクローズアップされ、人に同調するのが得意、感情表現が上手、よい面を見せたがるといった人物像になりやすく、人気者タイプといえるでしょう。


対して、思慮深く現実的、理論的でマイナス面にも目が向きやすい特性の土星が太陽と月のミッドポイントにあった場合、悪い事も事実ならば言ってしまう、でも間違ったことは言わないなどの、地味だけど信頼があるような人物になるという具合に判断できます。


ムード重視か、予期せずムードを壊してしまうかの差でもあるかもしれませんね。

 

太陽と月は人物像を見る場合に、その位置でかなりの割合の判断材料となります。
しかし、ミッドポイントの惑星がちがうと、こうも解釈が変わってくるのですね。

 

ミッドポイントの定義は現在進行の惑星にも活用できる

ミッドポイントの便利なところは、これまで説明してきたような出生図(=ネイタルホロスコープ)、生まれた時点での星の位置の事だけでなく、進行中の惑星にも使えるところです。

 

これを使うことで、個人の運勢を知ることができます。

 

情熱的な恋愛ができる時期か、またうまくいくか、試練があるかないか、場合によっては離婚や別れなどの推測までも可能なようです。

 

もちろん、相性占いにも使用できます。

 

特に、MCと、ミッドポイントの関係を調べていけば出世や転職の時期、そして出生図に該当するものがあれば才能などみるにも役立ちそうですね。

 

おわりに

今回は、ミッドポイントとは何か?について、解説させて頂きました。

 

ハーフサムや、ミッドポイントの技法を使いこなせるようになると、ホロスコープが何倍も濃く、深く読めるようになりそうですね。
素晴らしい技法だと思います。


現在では人気もでてきている技法なので、調べてみると実にすごく多い種類のミッドポイントの特性が、たくさんの占星術師さんによって紹介されていたりするのでとても面白いですよ。

 

興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
 

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麻実

author:麻実

麻実(あさみ) 鑑定実績は約5,400名以上。 タロットをはじめとするカード占いをメインに、遠い過去から現在、そして未...
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