占いコラム|神無月の参拝、意味があるの?ないの?
2019年10月26日
全国では神無月・出雲では神在月と呼ばれる10月。その本当の意味や、この時期はどこに参拝に行ったらいいのかということはあまり知らないという方もいらっしゃるかもしれません。そんなあなたにぴったりな神無月の参拝についてのお話です。
10月は神無月と呼ばれる月。同じ時期、出雲では神在月と呼ぶそうです。
この呼び方の違い、そして神無月の参拝について詳しく解説していきます。
今月の過ごし方の参考にしてくださいね。
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10月は和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる月の和風の呼び名で「神無月(かんなづき)」と呼ばれます。
10月も終わる頃なのにどうして今更このお話を・・・とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、神無月は旧暦の呼び方ですので、今の暦に合わせると2019年の神無月は10月28日(日)~11月26日(火)までとなります。
なのでとってもタイムリー!な訳ですね。
ということで神無月についてのお話です。
神が無い月。
字面だけで見ると、なんだかいわくつきのような深い意味のある様な気がしますね。
今回はこの神無月と参拝についてのお話です。
神無月?神在月?
ではこの神無月。
呼び名の由来は諸説ありますが、その中でも有名なのは出雲大社に基づくものとされています。
旧暦の10月は全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月と云われ、全国の神々が出雲に集うため、他の土地では神様が留守になる・・・ということで神無月と呼び、逆に出雲では神在月と呼ぶという説ですね。
中世以降の後付けであるというお話もありますが、非常に信ぴょう性の高い逸話です。
余談ですが、神無月の由来の説をもう一つ。
和風月名(わふうげつめい)の中で「無」がつく月は二つあり、10月の神無月と6月の水無月です。
この6月の水無月は、「水が無い月」ではありません。
むしろ6月という梅雨時期なのでお水はたっぷりですね。
では何故「無」とつくのかと申しますと、水無月の無は「ない」という意味ではなく「の」という意味なのです。
つまり、水無月とは「水の月」で、田に水を引く月という意味があります。
この説からいうと神無月は「神が無い(不在)の月」ではなく「神の月」ということになりますね。
遙か昔、この月は穀物がたわわに実る収穫の時期でした。
その年の収穫を感謝する農耕神事としてのお祭りが執り行われ、そのお祭りの期間は長い禊の期間でもありました。
古代から禊は神事に関わる者にとっては必要で必然のものであったため、この月は「神の月」と言われるようになったという説もあります。
この他にも「雷無月」が神無月に代わったという説など様々な説がありますが、今の日本の中でもっとも有名で最も浸透している説は、最初にお話しした出雲大社に全国の神様が集結する「神無月・神在月」でしょう。
ということでこの説を元に今回はお話をしていきます。
年に一度、全国の神様が出雲大社に集まって報告・会議・交流をしつつ、縁結びや願い事の精査も行うとされています。
では、神無月になると神様はみんな出雲へ赴きになるとしたら、
家の近くの神社の神様はご不在!?
神無月に参拝しても神様はいないから意味がない??
と疑問に感じる方もいらっしゃるかと存じます。
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神無月、他の神社の神様はご不在?
神無月に全国の神様が出雲大社へ終結するとしたら、いつもお参りしている神社はその期間神様はいないということなのでしょうか。
答えはNOです。
神様は確かに出雲大社へ行かれますが、ご出席されるのはその土地の代表者のみなので代表者以外は神無月の間もいつも通りいらっしゃいます。
では代表者である神様のところはご不在かというと、そうではありません。
神社は参拝者と神様を繋ぐ窓口のような場所ですので、参拝者さんが参拝をすれば当然神様の元へとつながります。
そのため、神無月だからその時期の参拝に意味がないということはないのです。
また、中には神無月でも出雲に行かないお留守番組の神様もいらっしゃいます。
お留守番の神様たち「留守神様」
神無月の間も出雲大社へと集うことなくその土地にとどまる神様を「留守神様」と呼びます。
その土地土地によって異なりますが、恵比須様・大黒様・荒神様・竈神といった神様たちは留守神様です。
また、武蔵の総社である六所明神(大国魂神社)や信濃の諏訪明神(諏訪大社)など、各地の大社によっては神の本体が蛇なので出雲に行かないという言い伝えがある神社もあります。
馴染みのある神様ですと恵比須様でしょうか。
このえびす様は豊漁の神様なのですが、とっても食べることが大好きな神様で、出かけるよりも美味しいものを食べている方が好きだからお留守番をしているのだとか。
豊漁だけではなく、開運招福・学業成就・商売繁盛・五穀豊穣・芸事上達などのご利益があるとされています。
えびす様が祀られている神社は、都内では千代田区の「神田明神」・渋谷区の「恵比寿神社」、関西では京都府の「京都ゑびす神社」・兵庫県の「西宮神社」などがあります。
ということで神無月について・神無月の参拝についてのお話でした。
時期にこだわるよりも、神様のもとへ参拝へ行くこと・そして感謝を伝えることが一番喜ばれると思います。
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