恋愛｜第１回　これからあなたがしあわせな恋をするために必要なこと

はじめまして、藤沢あゆみです。

わたしは2003年に初めて出版して以来、2018年4月現在、27冊の本を書いています。毎日何か文章を書いていますが、新しい連載をはじめるときはいまでもドキドキします。

こちらのWeb「さちこい」には
「明日の自分が好きになる為のメディア」というコンセプトがあると聞きました。

「さちこい」って素敵な響きですね。「幸来い」という意味があるのかな。

わたしは、恋愛の本をたくさん書いていますので、この言葉から「しあわせな恋」というイメージが浮かびました。

これから、このコラムでは「恋する自分を好きになって、最高にしあわせになる」そんな提案をしていきたいと思います。
お楽しみいただけたら、うれしいです。

では、記念すべき第1回目をはじめましょう。

いきなりですが、あなたに質問です。

「あなたはこれまで、どんな恋をしてきましたか？」

恋多き人生でしょうか？　ありきたりな恋だったでした？　片思いばかりでしたか？　最近、恋はごぶさたですか？　訳あり恋愛をしてました？　恋愛！ろくな思い出がないですか？

今日あなたに、わたしが提案したいこと。
それは、これまでした全ての恋にOKを出すことです。

は？と思いました？　いい思い出がない恋でも？って。
そうです。どんな恋であってもです。

両思いになったり、プロポーズされるところまで行った恋には素直にOK出せるけど、玉砕や片思いには悲しい思い出しかない。OKどころかNOを出されちゃってるし、黒歴史としか思えない不倫や略奪経験には間違ってもOKなんて出せない。

わかります。ですが、全ての恋に例外なくです。

理不尽だった恋も、封印したい恋も、全てです。ああ、あのときプロポーズを受けておけば、いまひとりじゃなかったかも…悲しいこと思い出したあなたもいるでしょうか。

もしかしたら、どこかにぴったりくる出逢いはあったかもしれないのに、当時あなたはそれを選ばなかった。
もしかしたら、これまで付き合ってきたひとのほかに、結婚につながるひとはいたかもしれないのに、あなたはそうじゃないひとを選んだ。
もしかしたら、プロポーズされやすい女性像とか、そうなれるチャンスもあったかもしれないのに、あなたはそうじゃない生き方を選んだ。

改めて聞きたいのですが
あなたは、これらのことを後悔していますか？

わたしにも、このひとと結婚する人生もあったかもしれないけど、しなかった、という恋があります。

そのとき結婚したら、いまと全然違う人生だったでしょう。子沢山だったかもしれないし、いいお母さんになっていたかもしれない。結婚したものの離婚してるかも？

そうか、いまと全然違う人生があったかもしれないと想像するとおもしろくなってきました。結婚よりもやりたいことがあって、そのひとを選ばなかったこともありました。結婚したかったけど、相手の人生と自分の人生のサイクルが合わなくて縁がなかったこともありました。寝る間も惜しんで夢にチャレンジし、実現したタイミングで結婚したいと思いましたが、相手の意向は違ったこともありました。
いまの自分なら夢をかなえることと、結婚を両立させる方法を考えると思います。

当時は、恋愛が楽しかったので、結婚に対して悠長に構えていたのかもしれません。

だけど、後悔しているかと言われたら…わが人生に悔いなしです。

わたしがいまの自分になったのは、過去、その恋を選んできたからです。

どっちかを選んだら、どっちかは選べません。あらゆる可能性のなかから、自分はそのとき選びたい人生を選んできたんだなと思います。どの経験がなくても、いまの自分にはなっていません。

恋には、人生を左右するパワーがあります。そんな恋を、わたしたちはいくつかしていて、そしていまを選んでいる。あなたがいまのあなたなのは、過去、その恋を選んできたからです。一生懸命恋をして、いまを生きている自分をよくやったとねぎらいましょう。

じゃあ、略奪や不倫にもOKするってこと？ 

いまの自分ならしないような恋もあるかもしれない。いまも後悔している恋があるかもしれない。でもそのときのあなたは、その恋を選んで、いまのあなたになったんですね。

よくがんばってきましたね。

告白されたり、アプローチされたりして恋が始まることもありますが、それを受け入れるのはあなた自身、全ての恋は、あなたの意志がない限り始まりません。

恋に落ちるのは、自分自身の意志です。誰かがあなたを、無理やり恋に落とすことはできません。恋はいつだって、自分が主役なのです。

今日、わたしがあなたにオススメしたいアクション、それは「これでよかったんだよ」と自分の心に声をかけることです。いまひとりでこのコラムを読んでいるなら、声に出して言ってみましょう。

「これでよかったんだよ」

自分がしてきた全ての恋にOKを出す。
それが、これからのあなたがしあわせな恋をする、はじめの第一歩です。