ルーン占いの本質について教えます
2019年5月24日
ルーン占いは、ご存知でしょうか?
何となくだけど、記号のようなものが描かれた石(または板、カードなど)を占い師さんが投げてみたり、「1個ひいてください」と、袋から取り出してみたり・・・。
実際受けたことのある方も、よく意味はわからないまま、とりあえず占い師さんから結果だけを聞いて終わり、という人が大半なのではないでしょうか?
ルーンを使う占い師さんは結構前からいるんです。
ただ、あまり浸透していないため未だに、珍しいという感覚があるのではと思います。
少し知識があれば、きっとルーンに対する意識が変わるはずですので、今回は基礎的な事に関してルーンの秘密を書かせて頂きます。
ルーン占いに使う24文字
一般的にはルーン占いでは24文字を使います。
フェオ・・・家畜。財産。
ウル・・・野生の牛。
ソーン・・・いばらの刺。
アンスズ・・・信託。言葉。
ラド・・・旅、移動。
ケン・・・たいまつ。
ギューフ・・・贈り物。ギフト。
ウィン・・・勝利。達成。
ハガル・・・雹。
ニイド・・・忍耐。
イス・・・氷。
ジェラ・・・収穫。
ユル・・・イチイの木。
ペオース・・・秘密、チャンス。
エオロー・・・ヘラジカの角。
シゲル・・・太陽。フラッシュ。
ティール・・・勇気。
ベオーク・・・白樺。母性。
エオー・・・馬。
マン・・・人。
ラーグ・・・水。
イング・・・豊穣
オセル・・・しきたり、故郷。
ダエグ・・・夜明け、一日。
以上、24文字の他に、なにも描いていない〝ウルド〟があります。
筆者は使いませんが、好んで使う占い師さんは多く、その場合石やカードは合計25個になります。
【フルサクとは】
上記した24文字はフルサクと呼ばれ、フェオからケンまでの文字をあわせて読んだものです。
詳しくは後述しますが、ルーン文字は時代によって数が変化します。
24文字以外には、
オーク・・・樫
アッシュ・・・知性
ユル・・・斧
イアル・・・川の魚
イアー・・・墓
などが、存在していました。
ルーン文字とは
ルーン文字は成り立ちじたいが謎に包まれており、現在でも研究段階で、資料も非常に少なくこれも占いとしてルーンが人気のある理由のひとつかと思われます。
呪術的な意味合いが強く、これは北欧神話のなかで、神が手に入れたものと言われているのです。
1世紀~中世末期、スカンジナビア半島のあたりに1世紀~中世末期のルーン文字を彫った遺跡がたくさん見つかっていますが、主にゲルマン系民族が使っています。
ルーン文字は時代により増えたり減ったりするのですが、最大で28文字といわれています。
言語の発達によって、24から28にまで増えたとされていますがこれは仮説扱いです。
またこれには、バイキングの存在も大きく関わってきています。
バイキングが使っていたのはだいたい16文字のフルサクです。
そのバイキングも、ルーン文字を魔除けとして武器などに取り入れていました。
ルーン文字と北欧神話
そもそもルーン文字の成り立ちを遡っていくと、オーディンという神が入手したという神話のなかのお話になりますので、ルーン文字は北欧神話との結びつきが非常に強い文字です。
北欧神話は日本や、ギリシヤの神話のように、複数の神々が出てきてやり取りをする内容です。
ルーン文字のなかで特に結び付きの深い神は以下のとおりです。
・オーディン・・・神話のなかでも中心的存在。まったくタイプは違いますがゼウスのようなもの。ルーン文字を手にいれた。
・トール・・・大変崇められている勝利の神。強力なハンマーを持ち、すべてのものに打ち勝つ力を持つ。ティールはトール神のこと。
・イング・・・フレイ神が、イング神と呼ばれているという説が多く、フレイ神は豊穣を司る神。
そのほか、ライドはトールの乗っていた戦車の車輪であるとか、ジェラがオーディンの妻のフリッグ神であるとか、切っても切れない関係があるようですね。
ルーン占いの仕方
ルーン占いでは、ご紹介した24(または5)の文字にひとつひとつ意味があるので、それを
組み合わせて解釈して結果を出します。
有名なものでは、〝巫女の予言〟というものがあります。
ルーンをすべて使って、質問のたびにルーンをひいていきます。
2~3個の質問を占う際に使います。
あとはスリーカード、ワンオラクルのようにタロットと似たような使い方をする場合が多くなります。
その他にはキャスティングといって、投げて占う方法です。
筆者はこれですが、実は占師によって読み方がまちまちであり、これがこう、と胸を張って紹介できる例がありません。
おわりに
ルーン占いについて、少し興味を持たれた方がいましたら幸いです。
〝思ったより簡単〟と思った方が多かったのではないでしょうか?
しかしシンプルなぶん、はかりしれない可能性も秘めた部分があるのもルーン占いの特徴だと筆者は感じています。
好きな人はすごくはまる占法かな?と思うので、一度ぜひ体験してみてください。