意外と知らない!?お守りの処分方法~お守りの種類・返納時期・返納方法・自分で処分する方法を無料解説~
2021年12月9日
一度は身に付けたことがあるであろう「お守り」。
手にしたことはあるけれど、いざ処分するとなるとつい尻込みしてしまいますよね。
なかなか捨てにくいものですが、正しい処分方法を知っていれば失礼に当たらず、気持ちよくお別れすることが出来ます。
知っておいて損はない、お守りの処分についてのお話です。
初詣の時や何かの機会に神社を訪れた際に、お守りやお札を購入するという方は多いのではないでしょうか。
購入したものの、その処分方法はどうしたらよいのか実はよく知らないというお声を聞くことがあります。
今回はお守りの返納方法や時期、処分する方法をご紹介いたします。
お守りの種類によって返納の時期が異なったり、実はやってはいけない!ということもありますので、今後の参考にされてくださいね。
お守りの種類と返納時期
お守りには、大きく二つの種類があります。
・成就することでそのお守りの役目を終えるもの
・終わりのない事柄を願うもの
例えば「合格祈願」は合格することでその役目を終えますが、「家内安全」は終わりがなく時期が定まっていないものです。
お守りの種類によって返納の時期も異なりますので、まずはそこをお教えします。
○安産祈願…出産が無事終わり、落ち着いてきた頃に
○縁結び……良縁と巡り合え、落ち着いてきた頃に
○病気平癒…病気が改善し、落ち着いてきた頃に
主に、効果を発揮してほしい事柄が無事に終わって落ち着いてきた頃に返納すると良いということですね。
「この落ち着いてきた頃に」というのがポイントです。
無事成就された後も、神様はしばらく「うまくいくように」見守って下さっていますので、慌てず落ち着いてから返納してOKです。
では成就というよりも「厄除け・交通安全・商売繁盛・家内安全」といった、通年お願いするようなお守りの場合はいつ返納したらよいのかということですが、これはもう一年ごとに返納していくのが一番ですね。
お守りの返納方法
続いて、お守りの返納方法についてです。
一番はお守りをいただいた神社なりお寺なりまで足を運んで、そこにある「古神札納め所」や「古札納所」と書かれているところに置いて戻し、お炊き上げをしてもらいましょう。
その際、感謝の気持ちを込めて、お賽銭箱に納めましょう。
あくまでも感謝の気持ちですので、額は決まっていません。
また、古神札納め所が分からない場合は社務所で尋ねるとよいでしょう。
お守りを返納するときに、これはやっちゃだめ!2つの注意ポイント
やっちゃだめ!なことは大きく二つあります。
注意その1.神社とお寺を間違わないこと
これはとても大事なことですね。
詳しくお話をするととてつもなく長くなってしまうのですが、分かりやすくお伝えすると神社は神様を、お寺は仏様をそれぞれ祀っています。
いやもうかなり簡素化した言い方なので、そこはご了承くださいね。
つまり、納める場所が全くもって異なりますよというお話です。
仏様も神様じゃないの?と思われがちなのですが、「概念としては違いはないかもしれないが、大きく異なる」ものです。
すっごい例え話ですが、お魚のサバが住んでいるところにアジを返しても同じ海水魚なので問題ないですよね。
けれど、サバの住んでいるところにコイを返したらどうなるでしょう?
当然、コイは淡水魚なのでそこでは生きていけません。
同じお魚なのに、です。そういうことです笑。
なので、どこで入手したのか?神社かお寺か?という確認は必ずしてください。
どこで入手したか分からないという時は、お守りの名前を見てください。
○○神社・○○大社・○○神宮などは神社で、□□寺・□□寺院などはお寺です。
注意その2.自分のお守りを他の人にあげないこと
「自分にはもう必要ないからあげるね」という安易な気持ちだけでなく、「困っているようだから少しでも何かの力になれば」という相手を想う気持ちで自分のお守りを誰かに渡してしまうこともあるかもしれません。
ですが、それもNGです。
そのお守りを購入する時に、何を思って購入しましたか?
あなたが購入したお守りは、自分の身の安全だったり合格祈願だったり、要は「自分自身」のことを思って購入したお守りですよね。
その願いを守り、叶えるよう尽力している神様が宿っているのがお守りです。
あなたの願いのために購入したものを、自分の都合や気持ちで勝手に他の人に渡すのは、神様にとってとても失礼なことです。
家族や友人にお守りを渡したいのでしたら、最初からそのつもりでお参りに行き購入しましょう。
誰かのために「代わりに」お守りを購入するのは問題ないです!
あくまでも自分のために購入したお守りを譲り渡すことがNGということですね。
神社のお守りの処分は他の神社でもいいの?
これは「是非そうしましょう!」と推奨はいたしませんが、問題はないです。
旅行に行った際に購入したり、どなたから頂いたものであったりすると、そのお守りの神社がかなり遠方の場合もありますからね。
神社は神社、お寺はお寺と言うところを守っていれば、違う場所でも受け取ってくださいます。
どうしても返納しに行けない場合は?
入院していたり、忙しかったりなど、様々な理由でどうしても直接返納をしに行くことが出来ない場合もありますね。
そういった場合は、郵送でも大丈夫なところもありますので問い合わせてみてください。
それも難しい場合、自分で処分するという方法もあります。
その方法は、家庭ごみとして処分するという方法ですが、そのままポイっとしてしまうのは、もちろんNGです!!
和紙や白い半紙の上にお守りを置いて、ひとつまみの粗塩を入れて包んでから処分しましょう。
その際は「お世話になりました」という感謝の気持ちをしっかりと込めてくださいね。
燃やすという方法もありますが、火事になる危険もありますのでお勧めは致しません。
最後に…
お守りの処分方法について色々お伝えいたしましたが、一番は「感謝の気持ち」を忘れないことです。
お守りには神様が宿っていると云われています。
感謝の気持ちを持って処分をすることで、神様もあなたも気持ちよく過ごすことが出来ますよ。