恐山で亡き父の霊に、突っ込まれる!あの世とこの世の美しき境界線・三大霊場恐山~オカルトクイーン・黄鈴が行くパワースポットの宝庫・青森紀行(3)

 

青森のオカルトクイーンの異名をとる霊能系占い師の黄鈴先生による青森パワースポット巡りの第三弾は、ついに来た!恐山!
先生はそこで亡き父上の霊からツッコミを受けるという体験をされ……!?

 

 

死んだらそこへ行くと伝わる日本三大霊場・恐山

本州最北端、下北半島には日本三大霊場「恐山」があります。


死んだらお山に行く


地元ではそう言い伝えられています。

お山とは、恐山のこと。


恐山は活火山で、最後の噴火は1万年前と言われております。


霊場では地獄エリア極楽エリアがあるのですが、地獄では硫黄のガスが今なおあちこちで噴出し。


極楽エリアではカルデラ湖があるのですが、真っ白な火山灰の上にできた湖なので、水の色が美しい青。


ここはあの世なのかこの世なのか?
地獄なのか極楽なのか?

 

荒涼と静寂の美がコントラストしている恐山に、紅葉真っ盛りまさに錦秋という時期に霊能者の友人と共にお参りに行きました。

 

ヤバイ霊障ドライブ!運転中に何かがへばりついてくる感覚

むつ市中心部から車で十数分。


お山(恐山)へ続く1本道を登って行くのですが、段々と民家が減って行きます。

 

写真:恐山へと続く一本道。紅葉は美しいが……

 

代わりに増えていくのがお地蔵さまで、きついカーブには佇んでいらっしゃる。


すると、ハンドルを握る私の首のあたりに何かがへばりつく感覚、そして頭には痛みが……。
何分運転中なので、助手席の友人に頼んで結界を張ってもらい、ようやく楽になりました。

 

霊場恐山の山門まで父の霊がお出迎え

そしてやっとのことで「霊場恐山」と書かれた入口までたどり着き。

 

そこから世界が一変するのを感じました。


暖かい空気を感じます。


自分に覆いかぶさるようにしがっていたもの(※しがみついていたもの)が上へ上へと吸い込まれていく。

 

霊場の手前にある、三途の川と太鼓橋が見え、やっと霊場へ到着です。

 

写真:恐山の総門と六大地蔵

 

受付を済ませて、パンフレットを受け取り、総門をくぐりました。
目の前には錦のごとく美しく彩られた山が。

 

山門をくぐろうとした時です。


「お前、よく来たな」


と、父の声がしました。

 

父は今年亡くなったばかり

 

今回は供養も兼ねてのものでしたが、父が門まで迎えに来ていたようです

 

写真:山門で父の霊と合流

 

私と友人、そして父(の霊)。
3人で恐山巡りが始まりました。

 

地獄ゾーンで死んだ人からツッコミ入る

まっすぐ突き当たるように、本尊安置地蔵殿があります。

 


その後ろには目には見えないのですが、柱のようなものが立っているのが、私たち一行にはわかります。


生きた人の「思い」「祈り」を天に届ける役割の道。
必ず届くというわけではない、しかし、天は人の祈りに耳を傾けようといつもしているのです。

 

恐山はまさに生きている世界と、亡くなったあとの世界のボーダーライン

 

いよいよ賽の河原の地獄ゾーンに入ります。

 


私たちは硫黄噴き出す地面に足を取られそうになりながらも、八角円堂で祈りを捧げ。

 

そこで、死者のための草履を供えました(売店で売ってます)。

 


輪ゴムで止めてあるのですが、そのまま供えようとしたら、父(の霊)から


「おいおい、これじゃ俺こけちゃうよ(笑)」とコメントが(笑)

 

死んだ人からツッコミ入りました

 

写真左:血の池地獄の見事な紅葉
写真右:地獄から激しく噴き出す噴気

 

水溜まりにはこの世に未練がある霊が溜まっていた!

血の池地獄を通り過ぎ、見えてきたのは「極楽浜」。

 


硫黄の黄色、火山灰の白の上を、透明な水が流れていきます。
静かにさらさらと……。

 


死んだ人の霊も流れていく……のを私でも感じる。
友人は視覚的に見えるから、リアルな表現をしてくれてて。


「あの辺、水溜まってるでしょ?あそこはこの世に未練ある人たちだねえ」


とリポートしてくれました。

 

恐山の極楽浜は、とても静かで美しい
美しく澄んだ、水色の湖面は、とてもこの世のものとは思えない。
その湖面から上へ上へと死者の魂が上がっていくのが見えます。

 

残された人の悲しみを浄化する大いなる霊場

「死んだらお山にいく」

 

こうして、死者は恐山を目指し、流れに乗って、そして最後は上の世界へと上がっていく。
全て無くなるわけではないけれど、いずれは天へと還って行く。

 

私たち3人は、静かに歩き、また山門に戻ってきました。

 

その時、
「また来いよ!」
と父が笑顔で声をかけてくれ、そこで別れました。

 

 

 

このあたりでは、大事な身内が亡くなったら、恐山に行きます。

 

もしかしたら、会えるかもしれないから。

 

恐山大祭ではいたこさんが口寄せのために来られます。そこで死者の声を聞く。

 

この世とあの世とのボーダーライン。恐山はまさにゲート。


父の満面の笑みと会えた。声が聞こえた。


この大いなる霊場に包まれて、私はとても幸せな気持ちでまた生活へと戻って行ったのでした。

 

写真:極楽浜に佇む東日本大震災の供養塔

写真:恐山のある下北半島は陸奥湾をぐるっと抱き、ホタテの養殖が盛んです。画像のほたて貝焼き味噌は帰り道にいただきました。