相性とは?相性が悪い時はあきらめるしかないの?
2021年10月28日
人間関係や恋愛問題で悩んでいる時、占いで相性を調べてみたくなることは多いのではないかと思います。
今回は、現役占い師である筆者が、占いでみる相性について少し掘り下げて書いてみたいと思います。
相性とは
そもそも「相性」とはどのようなものなのでしょう。
インターネットで調べてみると、次のように出てきました。
「相性(合性、あいしょう)とは、2人ないし複数の人間が各々持つ性質や性格が合うかどうかのことである。転じて、機械部品などの物に対しても、組み合わせが良い・悪いという場合に相性という言い方をする場合がある。」
その他の辞書を調べてみても、説明の文章に多少違いはあっても、概ね同じような意味合いのことが書かれています。
占いでは、この文章の前半部分…つまり「2人ないし複数人の人間」の「性質や性格」があっているかをみることが殆どです。
ですが、実は占術の種類によって結果や意味合いが変わってくることも多く、それに気づかれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何故そのようなことが起こってくるのか、次項で触れてみたいと思います。
占術によって「相性」の意味が違う
「相性」といった時に、多くの人は「生まれ持った」「決まった」「変わらない」ものを漠然と想像しているのではないかと思います。
それはどうやっても変わるものではなく、ある種「絶対」なものであるといった感覚で、無意識に受け止めてしまう人も多いでしょう。
しかし結論から言ってしまうと、全ての占いがそうであるとは限らないというのが真実です。
これまでも何度かコラム内で書かせていただきましたが、占いにはカテゴリーが存在しており、その結果が最初から決まっていて動かないものと変化するものに分かれています。
ですので、どのカテゴリーに属した占術かによって、その相性が今後変わっていく可能性があるかどうか判断することができる…ということになるのです。
結果が動かない「命術」カテゴリー
占いの中でも「命術」という、いわゆる生年月日からその人の人生の流れや傾向、特性などを導き出す占術のグループがあります。
これは、生年月日が自分勝手に変更できないことを考えたら、「相性」も変わることがないということは容易に想像できるでしょう。
つまり次のような占術でみてもらった場合、その結果は基本的に変わることはありません。
【命(めい)の占術】
・西洋占星術
・四柱推命
・九星気学
・数秘術
・紫微斗数
・インド占星術
…等
これらを用いて相性をみた場合は、その後に何度みてみたとしても、根本的な相性が変わることはありません。
占い師の表現の仕方などで多少違いが出てくることがあっても、占術の種類が同じであれば、もとにしているデータは同じものですので、基本的にそこに差が出ることはないでしょう。
「ト(ボク)術」「相術」の結果は変化する
ではそれ以外のカテゴリーに属する占術はどうでしょう。
偶然に出現したカードや今現在あらわれている相をもとにみていく占いがそれです。
「ト術」「相術」のグループに属する占術は、その時々の状況によりでてくる結果が変化してくのが特徴です。
それぞれの代表的な占術は、以下の通りです。
【ト(ぼく)の占術】
・周易
・断易
・タロット
・ルーン
・ダウジング
・オラクルカード全般
・御神籤
…等
【相(そう)の占術】
・手相
・人相
・家相
・風水
・夢占い
・姓名判断
…等
これらはその時々で、偶然または自然に、あるいは意図的に状況を変化させることで、占いの結果も自ずと変わってくるものばかりです。
相性をみた時も当然、その時点でのものに過ぎないということになりますから、こうした占術で占う場合には、そのつもりで結果を受け止めるようにされると良いでしょう。
相性が悪いという結果が出たら
いずれにしても相性を占ってみた時に、あまり良くない相性だという結果がでたら、誰しもガッカリするのは間違いないことだと思います。
もちろん、命術の占いであればその結果は変化することはありませんし、その他のカテゴリーの占いであったとしても、ショックなことには変わりないでしょう。
その場合、悪い相性だから…と諦めるしかないのでしょうか?
…いいえ、そんなことはありません。
生年月日から占う命術であれば、その結果が変わることはありませんが、それでも関係をより良く持続させていくためのポイントや注意点はあります。
起こってくると予測できる不都合な点を、意識的に避けるように努力することで、良くない状況を緩和させることができるでしょう。
また、結果が変化する占いで悪い相性と出たのならば、自然と良い方向に向かわせるための行動や考え方をすることで、状況が変わるとともに相性もまた変わっていくでしょう。
大切なのは、悪い相性だからとそこで完全に諦めてしまうことです。
どうしても離れられないと感じる相手とならばなおさら、少しの我慢や努力を惜しまずに、前向きに頑張っていってください。
占い師に相談なさっている場合であれば、そうしたポイントを丁寧に教えてくれるはずです。