手相で大事なのは…線？丘？

 

 

最近は、手相占いで線ではなく、丘の方を重視して鑑定する占い師さんが多いと聞きます。
そこで、手相では線はどのようなものをあらわし、対して丘はどのようなものを示すのかを説明したうえ、なぜ最近になって線よりも丘を重視する傾向が出てきたのかを推測してみたいと思います。

一般的に手相では、線はその人の性質(性格的な特徴)の他に、人生のおおまかな出来事(何歳の時に〇〇がある、もしくはあった)などをみるのに使い、丘はその人と得意不得意(体力があるだとか)をみるのに使います。

では、なぜ最近になって手相の線よりも丘をみる(見たがる)人が増えてきたのでしょう？

それは、手相は変わるとはいえ、線はまず劇的に変わることは少ないし、根本的な性質をみて、上述したように何歳で〇〇がある、もしくはあったというのを当てるもので、答えが決まっている＆変わらない、そしておそらくどの占い師に聞いても同じような返答が返ってくるし、『そんなこと自分でわかっているよ』とか、『何年先のことを言われてもねえ』というような感想を持つ方が多いかもしれません。

 

に対して、丘は変わりやすい。
例えば、健康状態をみるのには丘や、色をみたりすることが多く、細かく、最近もしくは今の状態を教えてくれて、即効性があること。

そして、特徴や性質に関しても、線が根本的で生来のものをあらわすのに対し、丘は具体的に『〇〇が優れていて〇〇に向いていますね』とか、筆者はあまり重要視しないのですが、詳しい方であれば『近々よい事がありますよ』というような直近の運勢をみたり、そのためには、線よりも丘のようがみやすく、説明しやすく、相談者からも見やすいからでしょう。

線でみる方法もありますが、『この線からこの線がでているから、ラッキーですよ』といっても「どこですか？」といまいちわかりにくい、ということも多いし、それも結局長期的な来年や再来年のことになってしまう可能性があり、「いま、できるだけ早く起こる何かが知りたい！！」という方には、長期的な展望をみる線よりも、「もうすぐ(もしくは今、)〇〇が起こる兆候があります」と、なるべく直近に起こる結果が知りたい！という相談者が増えているからだと思います。

確かに、『あんまり先のことをいわれても忘れてしまう』とおっしゃる方もいらっしゃるので・・・。

 

では、ここではわかりやすく線と、丘が何をあらわすのかを説明させていただきます。

主要な３本の線

 

 

生命線は、その名の通り体力の有無、そして運勢の強さを示しています。
ただし生命線の状態が弱弱しくても、他の線でカバーしている方もたくさんいらっしゃいいます。

 

 

感情線は情け深さや感情の細かさなどものの考え方など性格的な部分を示しています。難しいところで、繊細すぎるとやさしい反面悩みやすかったり、情け深すぎると周囲に振り回されやすかったりします。
余談になりますが占いに来るお客さまはこのタイプの方がほとんどだったりします。

 

 

生命線と運命線では、流年法という「〇歳のときに〇〇が起こる」という、おおまかな運勢が占えます。
ただしほとんどが「結婚します！」とか、「恋人ができます！！」など具体的な内容でなく、特に運命線に関しては運命の分岐点、くらいにしか占断が出来ないことがほとんでではないでしょうか。

 

つづいて丘について。

丘とは、手のひらの膨らみの部分のことです。

以下の丘が主要な丘です。

 

 

親指の下、生命線の下の膨らみ。この丘の状態が良いと、体力があり、やる事が華やかで人目をひく。

 

 

人差し指の下。この丘の状態が良いと、指導者の素質があり、仕事面に強い。

 

 

中指の下。この丘の状態が良いと、思慮深く、失敗を回避する。

 

 

薬指の下。この丘の状態が良いと、明るく、芸術にも造詣が深い。

 

 

小指の下。この丘の状態が良いと商才がある。お金の動きに機敏。

 

　

手首のつけ根と感情線の間。この丘の状態が良いと人から助けをうけたり、人間関係が良好。

なぜ金星丘や、太陽丘などと呼ばれるかというと、

 

親指は金星のパワー
人差し指は木星のパワー
中指は土星のパワー
薬指は太陽のパワー
小指は水星のパワー

 

を、宇宙から受けていると考えられているからです。
また、「状態がよい」とは、高く膨らんでいるほかに、他の丘に比べて目立つ、血色がよいなどが含まれます。

手相では線と丘、どちらを重要視すべきかは、質問の内容によってことなる、という事を解説させて頂きました。

長期的な運命を知るなら手相の線、そしてどのような健康状態なのか、何かラッキーなことが近々ないかを知りたければ印がでやすい丘。

最近丘を重視する人が増えたのは、相談者に直近の結果を重視する方が増え、そのニーズに占い師があわせた結果だと思われます。