タロット入門1★タロット用語と大アルカナ・小アルカナについて
2021年6月18日
タロットは昔から人気の高い占いですから、これまで自分なりに練習をしてきたという人も多いのではないかと思います。
今回は、実際にタロット講座を長年行い多くの占い師も輩出している筆者が、段階を追って少しずつプロでも通用するタロット占いをおぼえられるようレクチャーしてみたいと思います。
タロット入門
タロットは、歴史も深くその的中率の高さから、数百年以上もの間多くの人々に愛好されてきた占いです。
起源は諸説あるため、現在もまだ謎のヴェールに包まれているということもできますが、ここ日本でも近年は特に学びたいという方が増えてきたのではないかと思います。
ただカードの枚数が多く正位置と逆位置があるなど、個人で学ぶには敷居が高いと思われるかも知れませんが、順を追って少しずつ学習を進めていけばちゃんと使えるようになるものです。
文字のみでリアルなレッスンと同じようにお伝えするのは少し難しいかもしれませんが、できる範囲で重要なポイントを押さえつつ次項より書いてみたいと思いますので、あせらずじっくり学んでみてください。
おぼえよう!タロット用語
さてタロットを始めるにあたって、まず最初に皆さんにおぼえて頂きたいのは、タロットに纏わる専門用語です。
専門用語というと、何か難しいもののように感じられるかもしれませんが、使い慣れてくるとそんなに大変なことではありません。
以下に記載する用語は、今後タロットのレッスンを受けたり入門書などの中にも多く出てくるもので、最低限知っていて欲しいものですので、頑張っておぼえましょう。
【タロット用語と解説】
[デッキ]
カードの一組のこと
[シャッフル]
両手を使い、机上等でカードをよくかき混ぜること
[カット]
カードを手に持ちトランプのように切り混ぜること。又は、机上でいくつかの山に分け、また一つに戻しまとめること
[パイル]
カードの山のこと
[大アルカナ]
メジャーアルカナ。0~21番までの切り札。アルカナは「秘法」「秘儀」の意
[小アルカナ]
マイナーアルカナ。エース~10までの数札とコートカードを含めた56枚
[コートカード]
キング、クイーン、ナイト、ペイジの人物カード ※1
[ニューメラルカード]
小アルカナの中の、コートカードを除いたエースから10までの数札
[スート]
ワンド、カップ、ソード、ペンタクルスのマーク ※2
[レイアウト]
ルールに従って机上にカードを並べる事
[スプレッド]
展開法のこと
※1…タロットの種類によっては、ナイトがプリンス、ペイジがプリンセスなど、呼び名が変わっていることもある
※2…タロットの種類によっては、ワンドがスティックやバトンなどとなっていたり、ペンタクルスがディスク、コイン等となっている場合もある
これらの用語は、筆者が行っている講座の中でも頻繁に出てくるものばかりです。
しっかりおぼえて、例えば入門書などを読むときも訳が分からなくなってしまったりしないように気を付けましょう。
大アルカナと小アルカナ
アルカナとは、前項にも説明しているように「秘法」「秘儀」という意味を持っています。
つまり大アルカナは「大きな秘法・秘儀」、小アルカナは「小さな秘法・秘儀」ということです。
この大アルカナと小アルカナは、以下のようにそれぞれが表していることに差があり、重要性に大きな違いがあります。
[大アルカナ]
運命的・哲学的な意味合いを持つシンボリックなカード。展開中に出てきた場合は、小アルカナに比べ、より強く長期的な影響を与えることが多い。
[小アルカナ]
日常的な出来事や具体的な状態を表す。その影響力は大アルカナより弱い。
実際の鑑定ができるようになると、この違いがよくわかるようになってきます。
また高等テクニックでは、それぞれのアルカナがどのくらいの割合で出ているかによって、展開されたカード全体からくみ取れる意味があるなど、大アルカナと小アルカナの差は重要なものなのです。
大アルカナと小アルカナ、片方だけで占うのはアリ?
よく大アルカナのみでタロットをしている人も多くいます。
しかし筆者は、大アルカナのみで占うよう指定がある特殊なスプレッドを使う場合ならともかく、永続的にそうしたことを続けるべきではないと思っており、レッスンの際にも口酸っぱく言い続けています。
何故なら、現在のタロットカードの多くは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚が「標準の」1セットとして売られていることが殆どだからです。
これは、そもそも78枚のタロット全てを使用して占うためのカードとして成立しているのだということにほかならないでしょう。
特に大アルカナは、前述の通り運命的かつ哲学的な意味合いを持つ非常に「強い」カードです。
学習中のごく1部の時期ならば仕方ありませんが、大アルカナのみで占う癖がついてしまうとなかなか抜け出すことが難しくなってしまいますので、仮に一時期そうしていたとしても、ゆくゆくは78枚のフルデッキで占うことができるようになることを目標としましょう。
大小アルカナどちらかのみを使って占うということは、手袋を片方だけつけているようなもの。
小アルカナは枚数が多いため、途中で挫折してしまう人も多いかもしれませんが、次回のタロット入門では、小アルカナの勉強の際にできるだけ効率良く覚えられる方法を少し書いてみたいと思います。