タロット入門1★小アルカナと大アルカナ
2021年6月13日
タロット占いを勉強しようと思っているかたへ。
まず独学で、本などを頼りに勉強しようと思った際、手軽に手にし易い本だとだいたい22枚の『大アルカナ』のみの説明の本がほとんどだと思います。
よく、付録として実際22枚の大アルカナカードのみついていたりもしますよね。
しかし、ある程度大アルカナの22枚で占えるようになってきたら、78枚のうち残りの56枚、『小アルカナ』カードも使えるようになりたいな、と思う方も多いはずです。
今回は、小アルカナカードの重要性、また小アルカナとはどのようなものかに焦点をしぼって述べていきたいと思います。
小アルカナの種類
まず、小アルカナの種類とは、
ワンド(棒)の1~10、王(キング)、女王(クイーン)、ナイト(兵士)、ペイジ(小姓)
ソード(剣)の1~10、王(キング)、女王(クイーン)、ナイト(兵士)、ペイジ(小姓)
ペンタクル(金貨)の1~10、王(キング)、女王(クイーン)、ナイト(兵士)、ペイジ(小姓)
カップ(聖杯)の1~10、王(キング)、女王(クイーン)、ナイト(兵士)、ペイジ(小姓)
で構成されています。
各スートの1~10までの数札はとりあえず置いておいて、筆者の場合はですが、人物カードはそのまま人物に当て嵌めてよむことが多いです。
小アルカナの基礎知識
小アルカナは上述したように4つのスート(剣、聖杯、金貨、棒)に分かれています。
これは西洋の占いによくみられる概念で、錬金術に関する〝四大元素〟といい、この世界は4つの元素でできているという考え方です。
四大元素とは
火
風
地
水
のことで、各スートに対応しています。
一般的にはこのうち
火=ワンド=積極性、熱意、スポーツなど
風=ソード=知性、冷静、(場合により)残虐さ、傷など
地=ペンタクル=堅実・着実性、現実など
水=カップ=(愛情などの)情、直感など
をしめしていて、こういった意味を念頭においてよんでくださるとよいと思います。
小アルカナの役割
結論からいってしまえば、22枚の大アルカナで占うことはもちろん可能ですし、実際にプロの占い師さんでも22枚の大アルカナだけで占う方もいらっしゃると思います。
たぶん、その方たちは大アルカナのみで事足りるのでしょう。
では、小アルカナの役割とはなんでしょうか?
小アルカナは基本的に、
より詳しい情報が欲しい
ときに使うとよいと思います。
例えば、大アルカナで出た結果に対し、〝結果はわかったが、それが「なぜ」なのかを知りたい〟と思ったときに補助してくれるのが、小アルカナの役目です。
このことからもわかるように、基本的に小アルカナとはあくまで大アルカナの〝補助〟の役目を果たします。
ですので、小アルカナを使ったほうが大アルカナよりも的中率があがるとか、そういうことは関係ありません。
大事なのはあくまで、大アルカナです。
なぜ小アルカナがあるの?
では、小アルカナの利点とは何でしょうか?
筆者は、小アルカナは〝状況〟をあらわす、と習いました。
たしかに、大アルカナの絵がいまいち解釈しづらいのに対し、小アルカナはわかり易い「場面など」が描かれています。
例えば、彼氏のことを占った場合、ワンドの5がでると「仕事が忙しいのだな、なにかプロジェクトの最中かもしれない」とか、ソードの騎士がでると「忙殺されているな、そうとうピリピリしているのかも」などと、ほんの例ですが想像できたりします。
しかし上述したとおり、大アルカナの方を大切によむというのが基本になります。
小アルカナは補助的役割であり、しかし突っ込んでみることができる、そして占い師としてはより詳しく説明することができ、そのほうがお客さまも納得しやすくなります。
小アルカナをよむときのポイントは?
・各スートの量に注目
おおまかにいって、各スートの量によって結果や、この問題を取り巻くうえで必要な感覚を感じ取ることもできます。
例えばどのようにすれば成功するかを占って、剣のカードがおおければ頭脳を使ったシャープなやり方が適している、棒のカードが多ければとにかくやる気をみせてやっていくなど。
・小アルカナが多く出た場合
多くの占い師さんがいわれることですが大アルカナが多くでる場合、その問題があなたにとって重要で、運気の切り替え時にかかっているが小アルカナが多い場合あまり大した問題にならない、あなたにとって比較的与える影響が少ないとか、すぐに解決するなどとよくいわれます。
小アルカナのみで占うことはできる?
とくに「小アルカナのみで占ってはいけない」という規則はないので、小アルカナのみで占っていいと思います。
一例ですがコンビネーションリーディングという技法があり、これは隣り合ったカードのスートをみて占う方法です。
火は風に弱く、風は火に強く地に弱い、地は風に強く水に弱い、水は風に弱く火とはお互い消しあう、火と地が交わらない
という理論を念頭において読むことができれば、おのずからどのカードが強くて重要なのかを決定することが出来ます。
その結果、意味の悪いカードとよいカードがでて、どちらかのカードが強いかによって答えをだすことが可能です。
他にもあるかもしれないですがこの技法でしたら小アルカナのみでの占いも可能かもしれません。
おわりに
今回は小アルカナについて記述させて頂きました。
最低限のご説明はできたかな、と思います。
小アルカナの扱い方がいまいちよくわからない・・・という皆さんの参考の一例になりましたら幸いです。