必見!似た者同士、正反対の相手に惹かれやすい理由
2021年2月21日
「彼と私はよく似ていて安心するわ」
自分の考えや行動が同じ彼だと安心するし、親近感がわきますよね。
でも、恋愛って不思議なもので、全く自分自身と正反対の人を好きになっちゃうときもあります。
恋愛のお悩みを抱えてらっしゃる方の中で、彼とは性格が正反対で意見も合わないけれどどうしても気になるし離れられない。自分はどうしたらいいの?と占いに来られる方もいます。
人を好きになるのには、これといった決まりはなく、その時に好きになった人が自分の好みの人と言いますもんね。
今回は、自分に似た人や正反対のタイプの人を好きになることを心理学的にひも解いていきましょう。
自分と似ているから好き!?
心理学的にみると「類似性の法則」というものがあります。
例えば、初めて会った人が同じ趣味であったり、同じ出身地だと知ると、その人に対して一気に親近感を感じたことがあると思います。
このように、自分に似た人に良い感覚を持つ心理を「類似性の法則」と言います。
趣味や出身地以外に、倫理観や価値観、育った環境、宗教などが同じでも相手に対して親近感を抱くのです。
自分に似ている点、同じ点があると、ストレスなく人間関係が形成でき、信用・信頼出来る人だなと無意識のうちに判断します。
また「似た者夫婦」という言葉があるように、自然と長く付き合っていける相手だと感じ取るのです。
さらに「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、同じようなタイプの人達といると、自分自身にストレスをかけず、居心地が良いので同じようなタイプが残り集まっていくのも、似た者同士の特徴です。
男女の仲もこれと同じようなことが言えるので、自分に似た人に対して、知らず知らずのうちに惹かれていくのです。
何度かデートを重ねていくうちに「私と感性がピッタリ!」「私のことを理解してくれる人」と感じていくので、両思いになりやすく、カップルになりやすい2人です。
但し、長年付き合っていくと、油断が起きやすいのもこの似た者同士のカップルです。
空気のような存在になりやすいところもあるので、メリハリのある付き合い方が必要です。
お誕生日やスペシャルなイベントも忘れずにしましょう。
相手の好む事をしてあげることで、いつまでもお互いを恋愛対象として見続けられるでしょう。
最終的には「似た者夫婦」になれるかもしれません。
自分と似てないから好き!?
「そんな考え方があったのね、私には思いつかない考え方だわ。尊敬する。」と、相手の方を意識するきっかけになることがあります。
自分が思いつかない考え方をする人や、自分が経験したことのない生き方をする人に憧れたり、尊敬の念を感じたりすることってありますよね。
このような自分と正反対な人に魅力を感じ、恋焦がれることは皆さんの経験の中で、一度はあるのではないでしょうか。
これは心理学的に言うと「相補性の法則」と言います。
この相補性の法則とは、自分に足りない部分や、ない部分を無意識に相手で補おうとする心理から起こる現象を言います。
例えば、自分にはない魅力を持っている人には「自分を変えてくれる人かもしれない」「自分の知らない世界を教えてくれる人かもしれない。」と無意識に憧れや尊敬という気持ちや好意を抱きやすくなるものです。
夫婦の関係でも、ちょっとだらしないご主人に、しっかり者の奥さんというのはよくあるパターンですね。
性格も違うので、言い争いも多く、いずれは離婚するのでは?と周りが心配しても、お互いがお互いを必要としているために、結婚生活が長続きしています。
しっかり者の奥さんは、ちょっとだらしないご主人ののんびりしている様子を見ては癒されて、ちょっとだらしないご主人は、しっかり者の奥さんに細かいことを気づいて貰い支えられて、お互いに足りない部分を補って貰えるからこそ成り立つ関係なのです。
お互いに「違う」からこそ足りない部分や欠点を補い合える2人だからこそ、そこには「好意」が生まれるのです。
また、「自分と似た顔の嫌悪感を覚える」という傾向があるという、生物学的な考えもあります。
これは、生物として無意識のうちに親近交配を避ける機能が働くためです。
ですので、自分と正反対な人を好きになることは生物の本能として、種の繁栄のために、自分とは違うタイプの異性を好きになるようにプログラミングされているというわけです。
しかし、正反対の性格や考え方なので、長年付き合っていると意見が合わないことも出てきます。
喧嘩にも発展しやすので、そもそも考え方が違う事が相手の魅力だったということを忘れずに付き合っていくことが、長続きさせる鍵となります。
似てる?似てない?どちらでもないけれど好き
では自分に似てもいないし、正反対なわけでもない人とは恋に落ちないの?
そんなことはありません。
好意を持った人と自分が必ずしも共通点があったり、似たところがあるとは限りませんよね。
恋は理屈ではないからです。
人を好きになるのに理由が見つからないことも多くあります。
何かモヤモヤする気持ちから、もうすでに恋は始まっています。
「あの人に何とか接近したい」
「あの人のこともっと知りたい」
そんな気持ちがわいてきます。
そして徐々に「私に好意を持ってほしい」「もしかして恋したのかも」と、自分が恋をしていることに気がつきます。
そこで、その相手に何とか好かれようと、何とか近づこうと、相手との共通点を見つけ出そうとするのです。
共通点が見つからないと分かると、今度は何とか相手との共通点を作り出そうと、相手と同じ趣味や好みなどを、自分も好きになるように相手に合わせていく、これを「同一化」と言います。
自分自身を相手に合わせて同一化し、共通化させることで、親近感を抱きやすくし接近しやすくする心理的現象です。
「彼の色に染まりたい」というものも同一化のひとつですね。
恋愛のパターンは1つではありません。
正反対の人と付き合って、喧嘩別れをした後に、今度は自分に似た人を好きになる。
そんなことは良くあることです。
どんなタイプの人を好きになっても、相手も自分も人間として成長できるような、そんな恋愛をしたいものですね。
皆さんの恋愛を応援しています。