この機会に知っておこう!参拝のお作法
2020年1月1日
初詣の際のお作法について、神社・お寺それぞれわかりやすく解説!参拝の仕方やお願いごとの仕方など、これを読んだらバッチリ!な情報満載です。
お正月、初詣に出かけるという方も多いかと思います。
今回は今更聞けない・覚えておきたい初詣のお作法について解説していきます。
前の人を見ながら・・・ではなく、さらりと自然に参拝ができると素敵ですね。
初詣はどこに行ったらいいの?
この時期になると「初詣におすすめ!人気ランキング」という記事もよく見かけますね。
本来、初詣とは地域の守り神である氏神様や自分の家やご先祖様が代々檀家になっているお寺に年賀のご挨拶に伺うものです。
有名な神社やお寺に参拝に行こうと思っている方は、ぜひ最初は氏神様や所縁のあるお寺にお参りしてから行くと良いですね。
とは申しましても、今は好きなところにお参りに行く方もとても多くなりました。
縁結びの神社・学業の神社など、叶えたいお願いに関してご利益があるとされるところにお参りに行くのも良いでしょう。
また「初詣は神社」という認識の方も多いのですが、神社でないとダメということはありません。
お寺へ初詣に行かれる方もたくさんいらっしゃいます。
初詣はいつまでに行ったらいいの?
初詣は三が日の間、遅くとも松の内の間にお参りに行きましょう。
松の内とは松飾(門松など)をしている期間のことで、地域によって異なりますが一般的に関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。
初詣は誰といったらいいの?
初詣に行く相手に特に決まりはありません。
ですが、家族を代表して家族の分までお願いするのはNGです。
自分のお参りは自分でするというのが基本になります。
続いて、基本的な参拝お作法について説明しますね。
神社の場合
神様へ感謝の気持ちを込めてお参りしましょう。
鳥居~参道
神社は神様がお住まいになる神聖な場所で、鳥居は人が住む世界と聖域とを区切るもので、いわば玄関のようなものです。
鳥居のすぐ前まで来たら、一礼してからくぐります。
鳥居がいくつもある神社の場合は「一の鳥居」から順にくぐっていきます。
鳥居と参道は真ん中を歩かず、端を歩きましょう。
鳥居も参道も、真ん中は神様が通る道「正中(せいちゅう)」と呼ばれるところです。
ただし、混雑している時は神社の誘導に従って歩いて大丈夫です。
手水舎(てみずや)でのお作法
参拝の前に参道の脇にある手水舎で手と口を清めます。
<手水の手順>
1.ひしゃくを右手で持って水を汲み、左手に水をかけて清める
2.ひしゃくを左手に持ち替え、右手に水をかけ清める
3.再び右手でひしゃくを持ち、少しの水を左の手のひらで受けて口に含み、静かに軽く口をすすいで出し清める
※ひしゃくに直接口をつけてはいけません
4.左手に少し水をかけたらひしゃくを立てて残った水で柄を流し清め、元の場所に置く
この1~4の手順を、ひしゃく一杯で済ませます。
都度汲み直さず、最初の一杯で手と口を清めてくださいね。
参拝方法
ご神前に進んだらまず会釈をします。
お賽銭は神様に捧げるものなので腕を振り上げて投げるのではなく、アンダースローで静かに入れてくださいね。
お賽銭箱に吊るしてある鈴は、参拝者を祓い清めてくれるといわれていますので、鈴があれば振って鳴らします。
ゆっくりと心を沈めて「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。
深いお辞儀を2回、背中を丸めないよう、腰を90度くらいまで曲げるようにしましょう。
胸の高さで2回、拍手をします。
指先を揃えて手を合わせ、神様に感謝の気持ちを込めてお祈りをします。
最後にもう一度、深いお辞儀をして終了です。
出雲大社など「二礼四拍手一礼」としているところもあり、神社によって異なることまりますので、その際は確認をしましょう。
参拝が終わったら、鳥居をくぐりぬけた後はご挨拶のため、振りかえって一度最後に会釈してから帰りましょう。
お寺の場合
仏様へ感謝の気持ちを込めてお参りしましょう。
山門~参道
お寺の山門は俗界との境界にあたるとされていますので、静かに合掌をし一礼してからくぐりましょう。
左右に仁王像が安置されている場合は、それぞれに手を合わせます。
神社とは違い、お寺の参道は中央を歩いても問題ありません。
手水舎~常香炉
手水舎で手と口を清めるのは基本的に神社と同じです。
境内にお線香を焚く大きな常香炉がある場合は、煙を浴びて身を清めましょう。
体の調子の悪いところに手で煙を導くようにすると良くなるとも言われています。
参拝方法
本堂に進んだらまず一礼をしてお賽銭を入れます。
お賽銭は乱暴に投げ入れたりせずそっと手を近づけて入れましょう。
鈴があれば鳴らし、胸の前で静かに両手を合わせて合掌します。
心を込めてお祈りをし終えたら、手を合わせたままで深くお辞儀をします。
参拝が終わったら、感謝を込めて会釈して終了です。
最後にお願いごとについて
参拝について作法があるように、そのお願いごとの仕方にも作法があります。
手を合わせお願いごとをする際、いきなりお願い事をしてしまいがちです。
まずは、日頃の感謝をしっかりと述べましょう。
いきなり来てお願い事をされても「今願い事をしたのはどこの誰だかさっぱり分からんわい」ということになります。
まずは自分の名前と住所を述べること、が基本です。
そして今年も無事こうして新年を迎えることができたことへの感謝を述べましょう。
その後に願い事を伝えてくださいね。
ちなみに、願い事はひとつ。
たくさんお願いするのではなく、心を込めてひとつだけお願いしましょう。
お賽銭の額に決まりはありませんが、5円は「ご縁がありますように」、15円は「十分ご縁がありますように」、25円は「二重にご縁がありますように」、45円は「始終ご縁がありますように」という語呂合わせを好む人もいらっしゃるようです。
ということで初詣のお作法、盛りだくさんでお送りしました。
ぜひ活用してくださいね。