男性が釘付けになる肌を作る食事

はっとするほどお肌が綺麗な人に釘付けになったことはありませんか?

透明感のある艶々のお肌は女性の永遠の憧れですよね。男性の多くも最初に惹かれるポイントは肌だと答えています。綺麗なお肌になりたくて、運命の化粧品を求めて、化粧品ジプシーになっている方も多いのではないでしょうか?

 

実は、綺麗なお肌をつくる上で化粧品など肌の上に与えるものの影響は2割と言われています。残りの8割は体の中の状態が影響しています。

 

そう、綺麗なお肌を育てるのに大事なのは、口から入れる食べ物なのです。

食べ物を整えるとお肌だけでなく、理想的なプロポーションや心の安定も得られるなど、女性にとって嬉しいことばかりなのです。

 

では、どんな食べ物がいいのでしょうか?

 

■綺麗なお肌は「腸」の状態で決まる
口から入れた食べ物は、腸で消化・吸収され、血液にのって全身へ運ばれます。
皮膚の下には血管が張り巡っていて、血管の中を流れる血液の状態がそのままお肌に映し出されています。そのため、腸が汚れていると血液も毒素や老廃物を多く含む汚れたものになります。

つまり、腸が綺麗だと血液も綺麗になりお肌も綺麗になるというわけです。綺麗な腸内環境にするためには、腸内細菌の善玉菌を増やす食事をとることが大切です。

 

■腸内細菌とは?
腸の中には、1,000兆個ともいわれる腸内細菌が存在しています。腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、それぞれに特徴と役割が異なります。善玉菌は腸内環境を整えて体に良い影響を及ぼす菌です。悪玉菌は、腸内環境を悪化させて体に悪い影響を及ぼす菌ではありますが、善玉菌の働きをサポートする役割もあり、なくてはならない菌です。日和見菌は善玉菌にも悪玉菌にも変化する菌で、多い方の菌の味方をします。

腸の中でこの3つの菌のバランスが善玉菌優位になっている状態だと腸内環境が良く、血液が綺麗でお肌の質も良い状態です。
善玉菌を増やすために意識して摂りたいのが「発酵食品」と「食物繊維」です。

発酵食品は、「食べる美容液」と言われ、菌や酵母など、目には見えない小さな微生物が食材に働きかけて作られます。発酵の過程で植物性の乳酸菌や乳酸菌から作られる有機酸などの酸を作るので、腸内環境が整い、善玉菌が増えます。

 

■発酵食品と食物繊維が腸内環境を整える
発酵食品を手軽に摂る方法として、発酵調味料を積極的に使うことがおすすめです。発酵調味料とは日本の伝統的な調味料で、みそ、しょうゆ、みりん、酢、酒など、和食に欠かせない基本の調味料です。他にもぬか漬けや納豆なども手軽に取りやすい発酵食品です。

食物繊維は、体の中で消化されず、不要なものと一緒に体外へ排泄されます。
腸の働きを活発にして排泄をサポートするため、腸内環境を整えるためには欠かせません。大腸内の腸内細菌のエサにもなり、腸内細菌を増やします。また、食品添加物などの有害物質も排泄させて働きがあります。

食物繊維が多く含まれている食品は、ニンジン、レンコン、ごぼう、切り干し大根などの「根菜類」、大豆、小豆、納豆などの「豆類」、しいたけ、舞茸、えのきなどの「キノコ類」、昆布、わかめ、ひじきなどの「海藻類」です。

発酵調味料と食物繊維が一緒に摂れる野菜いっぱいの味噌汁は、腸にとって最高のごちそうです。忙しくてなかなか作る時間がない方は、キャベツや小松菜などの葉物野菜を手でちぎり、キノコ類、乾燥ワカメを入れるだけでもおいしいお味噌汁が出来上がります。出汁は取らなくても野菜から美味しい出汁が出ます。
こさずに使えるタイプのお味噌もあるので、忙しい方にはおすすめです。ただし、袋の裏面の原材料を確認して、カタカナで書かれた食品添加物などの不要なものが入っていないものを選びましょう。
最近では、味噌汁を飲まない方も増えていますが、綺麗なお肌のために毎日1杯取り入れましょう。
腸内環境が整うと、代謝がアップして排泄もスムーズになるので、スリムな体になります。また、幸福ホルモンと言われる「セロトニン」は、9割が腸で作られているので、腸内環境を整える事で幸福感が増し、心の安定も期待できます。腸内環境を整えることは、いいことづくめなのです。

 

■カラフルな野菜が美肌の秘訣
綺麗なお肌のためには、ビタミンとミネラルも大切です。お肌と関わりの深いビタミンはA・C・Eです。ビタミンAは、ほうれん草や小松菜、人参、かぼちゃなどに多く含まれ、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。
ビタミンCは、ブロッコリーや水菜、赤パプリカに多く含まれ、コラーゲンの生成を高めるので、お肌のハリや弾力をつくります。ビタミンEは、抗酸化力が高く、かぼちゃやアーモンド、菜の花に多く含まれ、お肌の老化を防ぐ働きがあります。
彩がカラフルになるように野菜を選べば、自然とビタミンA・C・Eが取れます。簡単にサラダや蒸し野菜にして、ここにお肉や魚、卵などのたんぱく質があるとバランスの良いプレートが出来上がります。

 

■良質な油を味方につける
油と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか?「できるだけ減らした方がいいもの」というイメージもあるかもしれません。実は油にも種類があり、減らしたいものと積極的に摂りたいものが存在します。
皮膚の細胞膜は脂質でできていて、脂質にはビタミンを運ぶ役割もありますので、お肌のためには良質な油が必要です。良質な油とは酸化していない油のことで、油は熱を加えたり、光に当たったり、酸素に触れると酸化を始めてしまうので、保存状態に注意が必要です。
積極的に取りたいのは、体内で作ることができない「オメガ3」と言われる種類の油で、アマニ油、エゴマ油、ココナッツオイルなどがあります。
「オメガ3」の油には、炎症を抑える効果があり、お肌の赤みやニキビを落ち着かせます。ただし、熱に弱い性質があるので、生で摂るようにしましょう。
サラダや蒸し野菜にかけて食べると成分を壊さずに摂ることができます。このときに精製されていない塩を少しかけると野菜の甘みが増します。
オメガ3は、イワシやサンマ、あじなどの青魚にも多く含まれます。オメガ3系の油は体内では作ることができないので、日々の食事から補う必要があります。

 

■おわりに
艶々の綺麗なお肌のためには、「何を食べるか」がとても大切です。私たちの肌も体も食べたものでできていることをいつも頭の片隅においておき、食べるものを意識したいですね。
美は一日にしてならず。いきなり全てを取り入れるのは難しくても、できることから1つずつ取り入れていくと、3カ月後、半年後のお肌はきっと違っているはずです。理想のお肌をイメージして楽しみながらお肌を育てていきましょう。