プロ占い師が薦める、タロットを勉強するな らこの本!
2019年9月8日
筆者は現在、プライベートレッスンやカルチャーセンターでタロットを実際に教えているのですが、趣味で占いを学んでみたいという方も、本気で占い師を目指したいという方もそれぞれ沢山いらっしゃいます。
今回は、そのどちらの方にも無理なくタロットが学べる本の一部を皆さんにもお教えしたいと思います。
はじめに…
筆者がタロットを学んだのは遥か以前のお話ですから、本のご紹介…といっても、少し古いものが多くなってしまうかも知れません。
ですがこれからご紹介する書籍は、現在のレッスンの際にも弟子や生徒さん達に実際に薦めている良書ばかりです。
タロットを学び始めて最初の頃には、わけがわからずアレコレ手を伸ばしていましたが、段々とどのようなものを選べばよいのかわかってくるものです。
まずは今回ご紹介する本を手に取られ、その後の書籍の選ぶ際の足がかりとされてみると良いのではないかと思っています。
本を選ぶ際の注意点
タロットを学習するための本といっても、その種類は豊富で非常に数多くの解説本が出版されています。
その中からどの本にするかを決める時、文体やパッとみた印象で決めるのも悪くはないのですが、絶対に気を付けてほしい幾つかの注意点があります。
それは、ご自身の使っているカードの系統に合った解説がなされているか…という事です。
ちなみに筆者は、ライダーウェイト版系のタロットを使用していますから、その系統の解説本であるかどうかを一番にチェックしてみるようにしています。
タロットを少し学んだ方であればおわかりになるかも知れませんが、ライダーウェイト版というのは、全てが絵札で構成されているタロットです。
というと、おいおいタロットは全部絵が描いてあるじゃないか…といわれる方もいらっしゃるかも知れませんが、そういうことではないのです。
確かにタロットは全ての札に何らかの絵が描いてあります。
しかし、タロットの中でも小アルカナ(マイナーアルカナ)に関しては、タロットの種類によって、大アルカナ(メジャーアルカナ)のように人物や風景が描かれているものもあれば、棒や金貨、聖杯、剣などのオブジェクトのみが描かれているものもあるのです。
前述のライダーウェイト版は前者のタイプのカードです。
となると、タロットは元々シンボリックなカードですから、絵柄が小アルカナにも描かれているとなれば、その中にあるシンボルの意味も加味して学んでいくことが必要となってくるでしょう。
その場合、オブジェクトのみで構成された小アルカナのタロットを解説した書籍では、どうしても物足りなくなってきたり、解釈にズレが生じる事もあります。
ですから、手元にあるカードをもう一度しっかりとみて、マルセイユ系のタロットなのか、またはトートなどのタロットであるか、または筆者と同じライダーウェイト系なのか、確かめてから書籍を求めるようにされると良いのです。
このように、数あるタロットの中でも筆者はライダーウェイト版系列のタロットを愛用していますから、今回ご紹介する書籍も当然その系統のものが中心となります。
その他のタロットをお使いの方にはピッタリとマッチしているとは言えませんが、もし本屋さんに行かれた際などには、一度中身を確認していただいて、使えそうだと思われたならば参考にされてみてください。
お薦めのタロット本あれこれ
では以下にお薦めの書籍を簡単なご説明と共に記載いたします。
どうぞご参考になさってみてください。
◆タロット教科書シリーズ (魔女の家books刊)
第1巻から3巻まで3部作となったシリーズ本です。
こちらは、全てがライダーウェイト版のみに対応しているわけではありません。
それぞれに特色がありますから、必要に応じて求められると良いでしょう。
[第1巻]
ライダーウェイト版を学ぶ上で必要なことを、丁寧な解説&ワークを中心に書いてあります。
小アルカナを学ぶことに苦手意識がある方は、是非この書籍を手に取られてみてください。
[第2巻]
簡単なものから高等なものまで様々なスプレッド(展開法)が紹介されています。
使用するカードの枚数も、少ないものから沢山のカードを使うものまで記載されていますから、どんな種類のカードをお使いの方にもおすすめです。
[第3巻]
過去に大陸書房から発刊されていた「英国流タロット占い」の改題作で、「プレディクションタロット」というデッキの解説本となりますが、各カードの解釈や展開法など参考になる部分も多い書籍です。
実際のリーディングがどのようなかたちで行われるのか学びたい方は、一度お読みになってみると良いでしょう。
◆上級タロット占術 (魔女の家books刊)
ライダーウェイト版専用の書籍ではありませんが、大アルカナから順を追って学びなおすのには有効です。
幾つかの興味深いスプレッドやカードの解釈もまた違った切り口から書かれており、一読してみると新たな発見があるかも知れません。
◆タロット解釈実践事典 (国書刊行会刊)
初心者から使えるライダーウェイト版の解説本です。
ただしカードの解釈については、正位置・逆位置をとらずに説明がされています。
しかし、より深くタロットを学ぶには良書といえるでしょう。
◆タロット大事典 (国書刊行会刊)
著作者独自のストーリー性のあるわかりやすい解釈が特徴です。
ミトラ教色が強いのが少々気にはなりますが、それでもライダーウェイト版の3次元的な解釈や象徴に関するミニ事典などがおさめられており、また違った着眼点からタロットを学ぶ上で、手助けとなってくれるでしょう。
◆完全マスター タロット占術大全 (説話社刊)
入門書としても用いる事ができますが、各象徴やカバラとの関連性など、高等な解説書としても用いる事ができます。
何冊か学びやすい書籍を読んだうえで取り組むと、さらに理解を深める事ができるでしょう。
本を手に取ったら…
ここにご紹介した以外にも様々なタロット解説本はありますが、どのような本を選んだとしても、タロットをマスターするためには欠かせない大切なことがあります。
それは「続ける」ということ。
タロットは総数78枚の占いカードです。
学ぶ途中で投げ出したくなることもあるでしょう。
しかし“継続は力なり”…その折れそうになる心に負けずに学びを続けることが、実は一番の近道であるといえるのです。
特に独学であれば大変なこともあるでしょうが、どうぞしっかりと本を読みこみ、素敵なタロットカードリーダーになってくださいね。